ディオ「ジョ〜ジョ・・・もう少し、もう少しこの素晴らしい力を楽しませてもらうぞォ!
自分でもどこまでできるかまだ分からないからなァ・・・」


ディオの隙をつき、ジョースターさんと俺はカーテンの奥に隠れた。
その間、ジョースターさんに何かを持っているように手渡され、素直に受けとると、先程までディオの腕の中にいた黒猫だった。


SW「なっこいつぁっ!!」

ジョナサン「スピードワゴン、すまないが晃を守っていてくれっ」


ランタンの燃料をカーテンにかけながら言うジョースターさんの後姿を信じられないと言った目で見つめる。
いくら弟だと言われてもこいつは黒猫だ、しかもその前は明らかに人間でない姿をみせていたのをはっきりと自分の目で見ていたはずだ!
ただでさえ黒猫は悪魔の使いや魔女の仲間だと言われ、普通の猫でも身近に置いておくべきものではない!

ディオが撃たれたあとも助けようと駆け出し、もとは出生もわからない東洋人!
それにこいつは匂いがしねぇ!いや、良い香りはするのだが、今まで感じた事のない匂いッ!
判断が出来ねぇが、今までの言動が怪しすぎる!!

なぜこいつにここまで執着するんだジョースターさん!敵かもしれない奴なんだぜっ?!
大声でそう言ってやりたい気持を押さえ、腕の中で血を流しながら苦しそうに息をするこいつを、俺は何もできずに抱えていた。


ディオ「フン、195cmのでかい体しているだけはあるな。槍を突き刺したまま仲間を連れて一瞬に隠せるだけのパワーがあるとは・・・。
言ったろうジョジョォ!策を弄すれば弄するほど人間には限界があるのだよ。
無駄な悪あがきはよせよなァ・・・カーテンの陰で怖がってないで出てこいよォ」


ディオの手がカーテンを開けようと手をかけた瞬間、ジョースターさんは俺の体を引き寄せ、ランタンの火を一気にカーテンへと引火させるっ!
その炎をまとったカーテンが、ディオの体を包み込むっ!!


ディオ「ぬっUUOOoooooo!!」

ジョナサン「「策」ではないッ!「勇気」だ!!」

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