あの後ジョースター邸で起こった事を話してもらった。
要約すると、僕が気絶して、ディオ兄さんに捕まって、一緒に化け物にされそうなところを、おそらくエネルギー切れで猫になってしまい免れた。
(傷が自動で回復しないところをみるとそうらしいので、ディオ兄さん自動回復できたんかと)

皆の前で猫になった事と、昔から外れない首輪、紅と蒼の二人と同じ色のオッドアイ、そして幼いころからある消えない左足裏の傷。
これでこの黒猫が僕であるのだとわかったのかと思えば、ジョナ兄さん曰く「なんとなく晃だとわかって、治療後に色々確かめたらやっぱりそうだった」とのこと。
うん、もしかしたら、猫の姿でジョナ兄さんの前に出たらそれだけでばれてたんじゃないだろうか。
できるだけ合わない様にして正解だったかもしれな・・・いや、こうなってしまう前に会っていてもよかったかもしれない。

僕はまだ体力が戻っていないからと猫の姿のままだが、先生が僕の能力についてだいたいの事を話してくれたらしい。
ガタイのいい男とおっさんの三人が猫に向かって話しかけてる姿は何とも言えないが。
ワゴンさんいるってことは・・・えっと、承太郎の3部より・・・前?

ディオ兄さんは・・・「敵」だった・・・のかな。

「敵」

救う事は・・・できなかった・・・のかな・・・。

あれだけ・・・三人で・・・たのしく・・・たのしかったのに。


ジョナサン「晃・・・」

SW「ジョースターさんには悪いが、俺はあんたを信用しちゃいねぇ!
今の反応でわかった!あんたはディオの味方だ!」


ワゴンさんががたんと席を立って僕を指さす。
さっきからYESとNOぐらいしか意思疎通が出来ないので、やっぱり人になろう。
僕はベットのシーツの中に一旦もぐって、その中で人に戻る。


『スピードワゴンさん・・・』

SW「Σなっ!?///お、おまっッさっきの猫なのか!?///」

『え、そうですけど、お屋敷でもお会いしましたよね?』

SW「あああの時はよくみえなかったから・・・ゴニョゴニョ(こんな可愛らしい子だとは///)
そ、それに子供じゃねぇか!!まさか石仮面の影響をっ」

『あ、まだ体力戻ってないからかなぁ。上手く人に戻れないみたいで』

ジョナサン「そう言えば先生もそんなこと言ってたね、猫耳もその影響だっけ」

『えっと、まずは・・・何から話そうか・・・ジョナ・・・さん』


人間になったけど、僕は顔をあげる事が出来ず、ジョナ兄さんの顔を見る事が出来ない。
ジョナ「兄さん」と呼んで・・・拒絶されたら、兄と呼ぶなと、もう兄弟じゃないと言われたら・・・。
優しい彼から、そんな言葉が出てもおかしくないほど、僕の秘密は大きく年月は長い。


ジョナサン「晃・・・君がエリナと僕を合わせてくれたんだね?」

『ううん、その前に二人は出会っていたし、エリナを助けたのもジョナ兄さんだ』

ジョナサン「彼女を支えてくれて、手紙も届けてくれた。ダニーとも、屋敷の馬達も君のおかげで長生きできたって」

『ううん、僕は、話を聞くことしかできなかった。二人とも、自分の力で頑張ったんだ』

ジョナサン「ずっと、ずっと陰で皆の為に必死に頑張っていたんだね。
誰にも言えず、苦しかっただろうに・・・。
晃、僕は怒ってなんかいないし、幻滅もしていない。だから。
そんな苦しそうな顔をしないで」

『僕はっ ふっうっぅっ』


顔が見えないのに、僕の心を見透かしたように僕の欲しい言葉を言ってくれる。
泣くのは卑怯だと、我慢してたのに、僕の目からは止める事が出来ない涙が流れていた。
拒絶された悲しみの涙ではなく、安堵と、罪悪感と、嬉しさと・・・
何もしていない、出来ていない、僕は無力で貧弱でそんな優しい笑顔を向けてもらう資格なんてないのに。


ジョナサン「謝らなくていいっ君は謝るような事を何もしていないっ。
ありがとうっ君は最高の弟だっ」


そう言ってジョナ兄さんは僕の目からこぼれ出る涙をあったかい両手で優しくぬぐってくれて、他の二人の目も気にせず、僕らは抱きしめ合った。
どうやら僕はまたあのころの子供の姿に戻ってしまっているようで、大きいジョナ兄さんの腕の中にすっぽり収まってしまった。

・・・そこ、年齢通りでもそうだとか言わないっ(ぐすっ)

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