波紋
『(あ・・・)』
エリナ「どうかしたの?」
先程から見たことある人が視界にちらちらと入ってくるのですが、
ジョナ兄さんのをからかうかのようにすぐに隠れて言ってしまうので、僕が声をかける暇もない。
まぁ、あの人の事だからちょっとした悪戯なのだろうし?
ジョナサン「いや・・・なんでもな・・・!!」
ツェペリ「ジョナサン・ジョースター君。そしてそのレディはミス、エリナ・ペンドルトン」
ジョナサン「なっ座ったままの姿勢!膝だけであんな跳躍を・・・!何者!?」
ツェペリ「よく生き残れたものだ。あの石仮面の力から!!」
ジョナサン「『!?』」
ツェペリ「パウッ」
エリナ「ジョジョ!!」
小指をジョナ兄さんの鳩尾にっ!!
あれは僕も船上でやられた、波紋の・・・つぼ的な何か!!←
しかしあの掛け声はいつ聞いても可愛らしいが、言わないと上手く出来ないのだろうか。
あー・・・これ、いたいんだよなー。息吸えなくなるからめっちゃ怖いし。
ジョナサン「くうっ、がはっ!」
ツェペリ「そうそう、肺の中の空気を全て、1cc残らず絞り出せ!」
エリナ「ジョジョ!怪我してる人に、な、なんて事を!!」
ツェペリ「しばらく呼吸はできん・・・が、心配はいらん」
ジョナサン「な、なんだ僕の体がう・・・腕が、痛みが!」
ツェペリ「私はツェペリ男爵だ。勇気だけでは石仮面には勝てんよ?
痛みが消えたか?・・・そうじゃあ無い、君の呼吸が痛みを消したのだよ。
そして私は味方だジョナサン君」
ジョナサン「複雑骨折した腕が、痛みが!殆ど痛みも無い!こんな重い石も持てる!」
エリナ「信じられないわっ」
全治するのにあと二月はかかるはずの複雑骨折した腕も治り、重い石も持てるように!
重い石を持ちあげる意味はよくわかんないが治ったのならよかった!
ジョナサン「い・・・いったい何をした?き・・・君は何者だ!?」
ツェペリ「質問は一つずつにしてくれんかねジョジョ。わたしがしたのではない・・・君の「呼吸」が痛みを消したのだよ・・・あ!ハッハッハ
ハブショッ!!」
くしゃみの反動か塀の上に座ってた男爵は後ろに倒れ落ちてしまった。
ジョナ兄さんはすぐ駆け寄るも、男爵の気配はすでにそこにはない。
ジョナサン「何故僕にこんな事を!?どうして僕の名を!?あ!い・・・いないッ!」
ツェペリ「さて、久しぶりだな晃君。波紋の修行は・・・」
『(・ω・)』
ツェペリ「・・・」
『・・・(¬ω¬;)』
ツェペリ「ハァ、やはりしていないのか」
ジョナサン「あなたは、晃を知っているんですか!?」
ツェペリ「質問は一つずつだってばさあジョジョ・・・答えを見せてやるよ、ついておいで。
そしてそれを見て私を知ったら・・・君達の運命はまた変わる」
ジョナサン「!?」
ツェペリ「君はどうする晃君。こうなった以上君にも詳しく話さなければいけない。
そうなれば、戦いの嫌いな君には酷な話になるだろう」
『(嫌いと言うか、グロいのが苦手なだけだけど)大丈夫です。ジョナ兄さん、行こう』