ジョナサン「すごいな、動物たちが本当に言う事を聞いている」

『んーお願いするとほとんどの事はやってくれるね、皆いい子だから』

ジョナサン「(本当に、ただいい子で言う事を聞いているのだろうか・・・僕見はどうも凶悪な犬すらも従わせているように見えるが。
いや、考えすぎか、きっとこの子たちは晃の優しい気持ちに気付いているんだ)」


石仮面の事が気になって、そのことを晃に話すと、手伝うと言ってくれた。
晃が動物たちを呼べば、彼らは訓練された猟犬のように指示を聞き瓦礫をかき分け始める。
しかし、どんなに動物達の鼻を持ってしても石仮面を探し出す事は出来なかった。


『屋敷が崩れるのと同時に他のものと同じように粉みじんになったみたいだね』

ジョナサン「そう思おう!そしてはやく忘れよう・・・」

エリナ「ジョジョ?」

ジョナサン「エリナ!早かったね、こんなところまで迎えに来てくれたのかい?」


今日はこれだけではない!僕らの回復祝いとして、エリナと、そして晃と一緒に食事をとる約束をしていた。
晃は、エリナの事を知っているけど、彼女は猫の晃しか知らない。
彼女に正体を明かす事を拒んだ彼は、今日初めて会うことになる。


エリナ「えぇ、貴方の弟、晃さんに早くお会いしたくて・・・。
貴女は?」

『こんにちはエリナ嬢、初めましてですね。僕は晃・ジョースター』

エリナ「では貴女が?ごめんなさい、弟さんと聞き間違えていたのかしら」

『・・・え?』

エリナ「え?」


二人のキョトンとした顔がそっくりで、まるで姉妹のように見えて思わず笑ってしまった。
エリナが間違うのも無理はないと思う。
晃の髪はこの一年で少し伸びているし、兄の僕が見てもとても美しい顔をしている。


ジョナサン「ははは、可愛い顔をしているけど、弟で間違いないよ」

エリナ「ま、まぁっ重ね重ね無礼をっ!とても綺麗な顔をしていたのでてっきり・・・」

『???よく解らないけど、エリナちゃん、綺麗になったね』

エリナ「??」

『あ、えっと、エリナさんの方が綺麗だよ!!』

エリナ「まぁ///お上手ね?」

『ハハハ』
エリナ「うふふふ」


ジョナサン「(やっぱり、君たちは絶対仲良くなれると思ったんだ!
昔の望みがかなった・・・時間はたってしまったけど。
ここから幸せな生活が待っていると信じられる。
そんな・・・光景だ)」

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