『・・・』
ジョナサン「(誰だ・・・!!さっきからずっといる・・・)」

エリナ「どうかしたの?」


僕らの行く先々にその姿を見つけるが、そのたびに物陰に隠れてしまう。
僕らに用があるのだろうか・・・晃も気付いているようだが、なんともない顔で歩いているところをみると、そこまで気にしなくてもよさそうなのだが・・・。


ジョナサン「いや・・・なんでもな・・・!!」

「ジョナサン・ジョースター君。そしてそのレディはミス、エリナ・ペンドルトン」

ジョナサン「なっ座ったままの姿勢!膝だけであんな跳躍を・・・!何者!?」

「よく生き残れたものだ。あの石仮面の力から!!」

ジョナサン「『!?』」


石仮面の事を知っている!?その事に驚いた僕は次に鳩尾に来る衝撃に膝をついて一気に空気を吐き出し、呼吸をすることもままならなくなった。
混乱したまま晃を見たが、驚いているようで、何処か仕方な下げに僕を見ていた。
どうやら彼らは知り合いのようで、彼の言う通り全治するのにあと二月はかかるはずの複雑骨折した腕も治り、重い石も持てるようになった。


ジョナサン「い・・・いったい何をした?き・・・君は何者だ!?」

「質問は一つずつにしてくれんかねジョジョ。わたしがしたのではない・・・君の「呼吸」が痛みを消したのだよ・・・あ!ハッハッハ
ハブショッ!!」

ジョナサン「何故僕にこんな事を!?どうして僕の名を!?あ!い・・・いないッ!」


また姿をくらました男の元に駆け寄るとすでにそこにはおらず、後ろから晃に話しかけている声に振り向く。


ジョナサン「あなたは、晃を知っているんですか!?」

ツェペリ「質問は一つずつだってばさあジョジョ・・・答えを見せてやるよついておいで。そしてそれを見て私を知ったら・・・君達の運命はまた変わる」

ジョナサン「!?(僕たちの運命!?僕の・・・晃の運命・・・)」


先程感じた、これからの幸せな生活・・・。
このまま彼に関わらなければ、僕はそのまま暖かい運命の中にいられるのだろうか。
彼に関わったら、これから来る幸せは・・・離れていってしまうのだろうか。
いや、きっと違う。ここで逃げたら、きっとどの運命も待ってなどいない!


ツェペリ「君はどうする晃君。こうなった以上君にも詳しく話さなければいけない。
そうなれば、戦いの嫌いな君には酷な話になるだろう」

『・・・大丈夫です。ジョナ兄さん、行こう』


覚悟を決めた晃の顔を見る。
本当に彼も戦わねばいけないのか・・・。本当に・・・。他に道は無いのだろうか。

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