ジョースターさんからツェペリのおっさんを紹介され、波紋という力について聞かされた。
それについても信じられねェ話だが、俺ぁ、晃が行方不明の一年間おっさんと一緒に修行していたという事を聞いて、すぐに動物病院へと向かい、晃さんを見つけるや否や非礼を詫びた。


SW「本当に俺はとんでもねえ勘違いをッ!!!
ツェペリのおっさんにこの一年間の事を聞いたっ。
船の上で館と同じように、いやそれ以上の数のゾンビと出会い、戦いッ!
またそのゾンビと戦うためにこのお方は家族との連絡も取れず孤独に戦っていたのだッ!!
それをやっとの思いであの時、ジョースターさんの元に帰って来たというのに!
空白の一年はっ!波紋戦士の修行を受けていたんですね!」

『まぁそんなところです?気にしてないですよ?
初めて会ってあの場面なら警戒してもおかしくないですし・・・』

SW「なんて心の広いお方なんだ!だからディオの野郎にもあんなに優しく・・・くぅ。
しかし、それじゃあ俺の気がおさまらねえ!なんか俺に出来る事はねぇですか!何でも償います!」

『・・・えっと、じゃあ・・・』

SW「はい!」

『・・・お手』

SW「はい!」


・・・お手?条件反射で差し出された手に自分の手を乗せる。
・・・小さい手だ、俺と違って傷一つない綺麗な手だ。
でもなぜ手?不思議に思って相手を見れば、俺の頭を撫でて左右違う綺麗目がじっとこちらを見つめていた。


SW「なっ///なんでしょう晃さん?///」

『え、あぁ!すいません、失礼な事をっ!!』

SW「い、いえ、い・・嫌じゃないですが・・・で、次は何を?」

『え?や、もう償ってもらえたんで』

SW「え?償いってこれがですか!?この程度で!?もっと何かないんですか?」

『え?僕はこれで満足だけど、貴方はもっとすごい事したいんですか?』

SW「す・・ごいこと・・・///」

『?』


ゴクリと喉が鳴ってしまう。すっすすうすす凄い事!?///
な、何をするんだろうか、晃さんは長いまつげを伏せながら何かを考えているようだ。
良く見ると左右の眼の色が違っていて、それぞれ閃いていてとても綺麗だ・・・。
最初、こうした色香と言うか、妖しい美しさが、ディオに似ていると感じたが、
こうした暖かい表情や言動はジョースターさんそっくりだ。
今もこうして何も見返りを求めない優しさも、指を唇にそっと当てて悩む妖艶な姿も二人の兄弟として育ったせいか、血のつながりが無くとも似ていると感じる。

この人になら・・・俺は何をされても・・・

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