聞いた話をまとめると、俺が回復に努めている間にジョナサンは波紋法とやらを身に着けていたそうだ。
太陽のエネルギー、あるいは人間賛歌。
ジョジョは何年かぶりに再会したエリナ・ペンドルトンと仲良く道を歩いていたらツェペリが待ち構えていて、いきなり骨折を治してくれた挙句にこのディオが実は生存しているという事実を告げ、俺を倒すためには波紋法を知らなければならないと親切にも教えてくれたとのことだ。
失笑だ、いや、まるで笑えない。
素直に怒りを覚える。

どこまでいってもジョジョは「受け継ぐ者」だということだ。
自分から俺を倒す方法を模索したわけでも、波紋法を教えてくれと修行しに行ったわけでも、俺が生きているということすら自分で調べようともしなかった。
どうせジョジョは、俺のことなど、石仮面のことなど、「早く忘れよう」とでも思っていたに違いない。
そういうやつだ。そんな風に、己の「殺人」を割り切れる男だ。
食べたパンの味を、忘れられる男だ。

晃は・・・どうなのだろう。
俺が生きていると知っているのか?それとも知らずにいるのか。
知っているのなら、おそらく何らかの行動を起こしているのだろうが、ジョジョにも晃にもこのディオの居場所は知られていないようだ。

少々しくじったかもしれない。もし生きていると知っていたのなら晃は動物を使って情報を集めるだろうが、この辺の動物は実験に使ってしまっている。
ならば知っていようがいまいがどちらにせよ拠点を移さずあの町で情報を集めているに違いない!


ディオ「必ずあの町にいるはずだ!年齢は問わん!探し出せ!!必ず無傷で連れてこい!!
人数も増やせ!人に紛れる事ができ、確実に無傷で連れてこれるだけの頭脳がある奴だ!
それと、この町の人間以外の動物達には手を出すな!姿を見せ、追い払うだけにしろ!ゾンビの全てにそう伝えろ!」

ワンチェン「はっ!」


どこだ、どこにいる晃・・・。


ディオ「あの時は失敗したが、すぐにお前も俺と同じ能力を与えてやろう。
ゾンビなどではなく、このディオと同じ帝王の能力をッ!!」


そうして・・・二人でずっと・・・



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