トンネルを抜ける途中、馬車が襲われ、僕らは馬車を捨てて町に向かうこととなった。
その戦いでは、ワインが並々と注がれたグラスをツェペリさんからわたされ、一滴でもこぼしたら見捨てると言われた。
その言葉に衝撃を受けたが、そのまえにツェペリさんが話していた事「北風がバイキングを作った」その言葉を理解し、ツェペリさんからの戦いの思考を身を持って学ぶ事ができた。

戦いの思考その一、「敵の立場で考えよ」
思考その二、「恐怖を我がものとしろ!その時呼吸は乱れない!」

勇気とは怖さを知る事!恐怖を我がものとする事!
人間賛歌は勇気の賛歌、人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさ!

呼吸法によって血液中に作ったエネルギーを細胞中に貯蔵!
しだいしだいに束ねて一気にパンチとして吸血鬼の脳へぶち放ち破壊する!!
なるほど、晃は瞬発的な波紋は弱いが、この貯蔵量がずば抜けているのか。


ジョナサン「仕事している人々だ・・・。町はまだ何ともないようだ。しかしディオはこの険しい山に囲まれた町のどこかに必ずいる」

ツェペリ「パウッ!」

ジョナサン「どうしました?」

ツェペリ「い、いや、スピードワゴン君があまり言うもんだからね、一時的に軽い波紋なら作れるようにしようと思ったんだけど。
ちょいとミスった。指が滑っちゃった。いやごめん!スマナイ、スピードワゴン君」

SW「おおおお、おめ〜なあ〜」

ジョナサン「はっ!!」


何者かが頭上から襲いかかってきたと思ったら、どうやら目当ては僕らの荷物のようだ。
紐で飛んだ反動を生かし、そのまま鞄を盗んだまま川の中間までダイブし、向こう岸まで泳いで行った。


ジョナサン「ツェペリさん、子供ですよ。男の子だ。昔の晃を思い出すな」

ツェペリ「うむ子供のひったくりのようじゃ!なかなかいい動きをしておる」

ジョナサン「よく一緒に木登りをしたり、あぁまた一緒に泳ぎたいなぁ。修行中も晃のことを思い出しては励まされたような
SW「二人とも何トローッっとしてんだよォ!!あの鞄にゃあ旅費の全財産が入ってんだぜッー!!
あっちくしょーっ!!もう向こう岸まで渡っちまった」


いけない、つい晃を思い出すだけで和んでしまう。
今は思い出に浸っている場合ではない、気を引き締めていかねば。


ジョナサン「盗みがそのまま逃走の動きになっている!」

ツェペリ「どれ、あの子に町の案内をしてもらうとるするかね」


ツェペリさんは水面に波紋エネルギーを流し込むと、その上を体内の波紋エネルギーを磁石の同極のように反発させ、水面の上を歩いて向こう岸に渡る。
これは波紋の修行の時にも行った事がある!たしか、この修行は晃が苦手としていたと聞いている。
ツェペリさんによれば、波紋の扱いに慣れていないだけで授業次第で出来るようになるはずだったのに、晃自身が回復のために蓄積する修行以外の修行を拒んでいるせいだとか。


SW「え、ええーっす、水面をッ!!」

ツェペリ「ジョジョ、膝まで濡れるとは。波紋エネルギーの蓄積がまだ甘いな」

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