下の雑魚ゾンビどもをその波紋とやらで破壊しているジョジョの姿を観察する。
どうやら奇怪な技を身に付けたようだが、その動きはもはやこの生まれ変わったディオに対してはたとえ人間離れをしていようと初戦は人間、ウスノロの鈍亀のようなものだ。
この目で波紋を見るのは初めてだが、目ざわりにチカチカとした光を発している。
晃の光は・・・もっと孤独で静かで・・・俺を包みこむための漆黒の輝きがとても美しかった。


ツェペリ「ディオ・ブランドー・・・。個人的には貴様の事は知らん・・・。
だが、貴様を目覚めさせた石仮面に対してあえて言おう!
とうとう会えたな!」


俺の名を呼んだ老いぼれ、ツェペリとかいったな。
こいつさえ来なければ、ジョジョは波紋なんぞを身につけることなく、このゾンビどもにいともたやすく喰い殺されていたものを。
いや、この俺の事も知らず、のうのうと暮らしていただろう。

こいつさえ・・・こいつにさえ出会わなければ晃は・・・波紋の道謎に身を置く事もなくッ死んだことにもならずッあの旅を終えて俺の元にッ!
きっと寂しかっただろうっ可哀想に、旅が終われば、いや旅の途中で学者の道なども捨ててくれただろう、そして俺の元に晃が帰って・・・一緒に・・・
一年・・・あの一年どんなにっどんなに俺がっおれがっ!!

とうとう会えたなだと?それが貴様だけのセリフだとは思うな!
己の使命か何か知らないが望むところだ!
今ここで俺たちの運命を狂わせた事をその命を持ってわびてもらおう!!


ディオ「クアアァ・・・」

ツェペリ「ヘイ、ベイビー!そんな不安定な所で戦う気か?降りてこい・・・」

ディオ「図に乗るなよたかが虫ケラが。
俺は生物界の頂点・・・。未来を拓く新しい生物となった・・・。
人間ごときと対等の地に降りて行けるか!無礼者がッ!」

ツェペリ「ヌウウ・・・こいつ、なんという圧倒的な悪の大気よ!
既に暴帝になりつつある貫禄か!」

ディオ「この腹の傷を癒せばジョジョのやつにつけられた火事での負傷は全て感知する!
こい!呪い師!貴様の生命でこの傷の燻蒸消毒してくれよう!」


町の者やその他の娘の血を飲み、殆どの血が回復すればそれ以外でも実験や御遊び程度でさまざまな生命をこの手で弄んだ。
最後に残るこの腹の癒え切れてはいないが大方ふさがっている傷跡を見せれば、まじない師の顔色が変わった。


ツェペリ「きさま・・・いったい何人の命をその傷の為に吸い取った!?」




ディオ「おまえは、今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」



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