ディオ「水分気化による冷凍によって、お前らの血液は腕を流れん!
したがって波紋エネルギーも流れ出てこんと言ったろーが!!」

ツェペリ「(つ、強すぎる。奴のエネルギーの方がわしら二人分より五倍は強い!
まずい!ジョジョの手までわしの右手のようになってしまうッ!!
ジョジョだけは負傷させてはいかんッ!)」


ツェペリさんと僕の二人分の波紋を流し込むが、その波紋はディオの腕まで到達せず、
僕の腕を氷漬けにする一歩手前まで持ちこたえるほどの威力しかなかった。
それでもディオの攻撃を防ぎきれず、僕の手がみるみる体温を失い血管が凍結し、皮膚が裂けていく。


そしてツェペリさんが蹴り出した右足にディオが指を突き刺して骨を折りとめると、
僕の手を受けとめ、そのまま腕をひねりあげられただけで僕ら二人が吹っ飛ばされてしまった。
僕は何とか地面に着地できたが、なにも知らないポコと深手を負ったツェペリさんが投げ飛ばされてしまった事に焦ったが、スピードワゴンが二人を受け止めてくれた。

ツェペリさんと二人がかりの波紋でもなんのダメージも与える事が出来ないとはッ!
対抗手段の波紋を習得したが、奴のほうが火事の時より格段に強くなっているのか!
凍らされることによって「波紋」も送りこめないなんてっ。


ジョナサン「うう・・・。凄く冷たい、冷た過ぎて火傷するみたいだ!
凍った金属を触ったように皮が剥がれている!」

SW「ツェペリのおっさんの腕が!このままじゃ血が通わず腐っちまう!」

ジョナサン「無敵!太陽の波紋を送り込めない、ディオは倒せないのか!」

ディオ「「波紋」?「呼吸法」だと?
フーフー吹くなら・・・
この俺の為に、ファンファーレでも吹いているのが似合っているぞッ!
タルカス!黒騎士ブラフォード!!もはや俺の出るまでもない!
出て来てこいつらにファンファーレといい悲鳴を吹かしてみろッ!」


彼は今何と言った!?タルカスとブラフォード・・・覚えている。
学校で習った名前だ・・・そして二度、僕は彼らについての本を開いたからだ。
昔、僕らにも出たことのある宿題で、二人に付いて調べる課題がその時の僕らと同じ年齢になった晃にも出て、彼もいい資料が見つからず僕と同じく苦戦していたから・・・僕が勉強で力になれることなんて滅多になかったから嬉しくて僕から進んで勉強を見てあげたんだ。
だから、よく知っている。
その時、ディオと一緒に晃に教えていて・・・

二人との思い出が脳裏によぎっているといきなり体が揺れたっ!じ、地面が動いている!?
岩盤が音をあげて振動し上から小石が降ってきたため、三人で笑い合って二人について意見を交わしていたあの時の僕の思い出は中断された。


ジョナサン「うおおっ!(地面が揺れる?いや、これはまるで・・・
下から持ち上げられているッ!!)」

SW「な、なんだこいつらはーっ!!」

ジョナサン「ポコ!隠れているんだ!」


やはり、晃を連れてこなくて正解だっ。悔しいが、今この場にいたら、僕は晃を守り切れる自信がないッ。
今はこの少年を少しでも巻き込まないようにしなくてはっ!!


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