がけ崩れにあったせいかトンネルの入り口がふさがれていたので、ホント空から行けて良かったです。
途中で日が落ち始めてしまい、随分暗くなったため鳥目の鷹嬢ちゃんから夜でも目が効く梟のアウル君と交替しました。
そしたらなんとゾンビの唸り声らしきものが岩場の奥から!!
梟君の方がよく見えるのでアウル君に確認してもらったところ、筋肉質の男が何者かにおそられている、どうやらジョナ兄さんが地面にいるようだ!!
近づけば僕からの目でも確認できた、しかも随分負傷している!
それにジョナ兄さんだけでなく師匠もワゴンさんも怪我をしているようだ!

コレはやばいぞ!ジョナ兄さんにもしもの事があったらディオ兄さんと仲直りが出来ないじゃないか!!

僕は高い岩に下ろしてもらい、急いで持ってきた服を猫の姿で簡単に着込むと、半猫化状態になりアウル君の背中からジャンプ!!
波紋を足に溜めてゾンビめがけて急降下すると、ゾンビはそんな僕に気付き間一髪避けられてしまい、僕は地面にクレーターを作ってしまった。
まぁ、当たらなかったら当たらなかったで、波紋で衝撃を和らげるようにしていたので僕自身には何ともないが、まさかクレーターを作ってしまうとは・・・。
たしかに当たった時には一撃必殺になるように粉砕しろと力を込めたつもりだが、え、え!?
今までこんなことなかったけど、僕以外と戦闘いける?!
・・・力の加減が出来ない時点で駄目な気がするからやっぱ戦闘はパス!!普通に怖いし!!


「ぎゃあああ!な、なんだこの人は!?き、綺麗だけどゾンビの仲間!?」

ジョナサン「晃っ!!!彼はぼくの弟だよポコ・・・町に置いてきたはずなのに」

SW「晃さんっ何でここにっ!?トンネルは崩れて取れねぇはずなのに」

『僕を置いて行こうとするなんて、三人とも後でメッするからね!』

SW「か、かわ///じゃなくて晃さんあぶねぇっ!!」


先程僕の攻撃をよけたゾンビが、僕の後ろでジョナ兄さん以上のサーベルを振り上げていた。
え、僕あんな人に喧嘩売った感じ!?遠近法で小さく見えていただけ!?そういや意外と高かったなあの場所・・・。


タルカス「何物かは知らんが一匹猫が増えた所で何も変わらん!
力で殺しまくり破壊しつくすだけだッ!絶望の悲鳴を発せ!!」


マジか!大男が振り下ろした剣によって、地面は割れ、僕らごと崖下に崩れ落ちようとしている!
地面が揺れる中、ジョナ兄さんがポコ少年をキャッチして引き寄せてくれ、何とか全員が一カ所に集まる。


ツェペリ「ジョジョ!」
ジョナサン「はい!」

ツェペリ・ジョナサン
「「生命磁気への波紋疾走ッ!」」


二人が波紋を込めた手を地面の落ち葉に流すと、落ち葉どうじが磁石のようにくっつきあった。
ちなみにツェペリさんがジョナ兄さんだけに声をかけたのは、僕はこの原理がよく解らなくてしかもやろうとしてもできないからだ!!
僕自身の修行の時も、ジョナ兄さんの修行に付き会った時も結局できなかったしね!


ジョナサン「掴まれ!晃!スピードワゴン!ポコ!」

『ポコ君、行こうっ!君はジョナ兄さんの背中にっ!!』


ポコ君とやらをジョナ兄さんの背中に乗せると、僕は前からジョナ兄さんの首につかまった。
猫の耳が当たったのか、少しくすぐったそうだったので申し訳ない。

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