SW「ジョセフ・・・晃は服を着ていない。このままでは風邪をひいてしまう。
そこで兄の君に頼みたいのだが、晃の為に屋敷のモノに言って似合う服を部屋に持ってきてくれないかい?」

ジョセフ「妹いじめない?」

SW「あぁ、約束しよう」


ジョセフに一旦部屋から出てもらうために口実を作ると、いつも素直に言うことを聞かないジョセフがすんなりと私の言葉に従ってくれた。
どうやら彼も晃さんが目覚めたことを少なからず嬉しく思っているのだろう。


SW「晃さん・・・で、間違いないかね?」

『う・・・うん。でも・・・すぴーどわごんさん・・・ですよね?』

SW「あぁ。あの事件から、もう大分年がたってしまいまして・・・」


よかった、俺の事は覚えているようだ。体のせいか、その声は昔より高く可愛らしく、そしてたどたどしい。
少しずつ高揚していく頬に、安堵の息が漏れると、ジョセフの手前動けなかったエリナさんが晃さんと再会のハグを交わしていた。
いつぞや、女装していた時は姉妹のようだったが、今は本当の親子のように見えた。
いや、いまや二人は家族なのだから、そう見えるのも当然なのかもしれない。
目からこぼれた涙を拭きとり、俺は意を決してあの日の事を口にする。


『・・・』

エリナ「晃っ・・・晃、晃」

SW「・・・・・・晃さん、あの日っ」

『いわないでっぼくの中で・・・まだにいさんたちはいきているんだ・・・ごめん』


その言葉は、どうやら俺の言わんとしている事がわかったようだ。だが、晃さんはその事実を拒んだ。
受け入れる勇気がないのだろう、他人から聞いて、正気でいられる自信がないのだろう。
もともと華奢な体格が、さらに小さくなっているせいか、弱弱しく見えて、俺はずっとこの人の近くにいて支えてやりたいと思ってずっと走り回っていたが、いざこうして目が覚めた時に、不安がよぎる。

俺が・・・俺なんかが、支える事が出来るのか、と。


「(いや、できるできないではない。
支えなければ、私が、俺がずっとっ!!)」

エリナ「いいえ、謝ることなんてないわ。きっと、ジョナサンもディオも、貴方の中に生きている。
だって、貴方からは二人の命を感じるもの」

『エリナ・・・』


晃さんも少し落ち着いてきて、さっきの子は誰かとジョセフの事を聞いてきた。
だから俺は二人の事には触れないように、エリナさんとエリザベスの母親が助かった事や、ツェペリのおっさん、ジョースター卿の事、ジョージ二世について話した。
ジョースター卿の死については、無事に子供の顔が見れた事を喜んでいたことや苦しまずに亡くなった事を伝えれば悲しみながらも、自分の父親にお礼を言っていた。
俺たちの事や、特にジョージ2世について聞いた時は晃さんはとても嬉しそうな顔をしていた。



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