ジョセフ「これな・・・本当は小さいころから使えてたみたいなんだ。
怪我も早く治るし、触ると動物が気絶して・・・で、でも晃を撫でた時は晃が元気になるようにって思ってっ!
なぁ、晃の病気って、もしかしてこの俺の力のせいなんじゃないか!?」


ジョセ兄さんはさっきまでのお調子者の顔ではなく、何か大罪を犯しているのではないかと言った怯えた顔に変わっていた。
昔確かにジョセ兄さんから波紋らしいモノを感じたことはあったが、まさか本当に波紋だったなんて。
こんな小さい男の子が家族にも言えず不思議な力を身につけてしまっていたら、きっと打ち明けられずに元気な仮面の下でずっと悩んでいたんだろう・・・。


『ち、ちがう!僕は兄さんのおかげで助かったんだ!
それは本当だよ?それに・・・この力はね、波紋っていうんだ』

ジョセフ「はもん・・・?晃、むかしスピードワゴンの爺さんと話してたよな」

『うん、詳しい話しは後でするけど、簡単に言うと特殊な呼吸によって生みだす生命エネルギーかな。
本来は修行によってその呼吸法を身につるんだけど・・・ジョセ兄さんは・・・』

ジョセフ「俺、修行なんてしたことねぇ・・・」

『んー、僕も教わる前から自然とその呼吸が出来てたみたいだし、他の人にはいないけど』
ジョセフ「本当か!?」


大人しく僕の話を聞いていたジョセ兄さんが僕の肩に掴みかかった。
さっきまでのおびえた表情じゃなくて、何処か嬉しそうな顔に変わったので僕もほっとしたけど、お湯がいきなりかかってきたのでけっこう驚いたんだけど。


『うん、ジョセ兄さんには波紋の才能があるのかもね
(ジョナ兄さんの孫だし、たしかお母さんも波紋戦士だって聞いたし)』

ジョセフ「そっか、晃と一緒か///えへへっ///
じゃ、じゃあ晃の病気は・・・猫になるのも・・・」

『病気とはちょっと違うんだ・・・まだ解らないけど・・・』

ジョセフ「そっか・・・でも晃は痛かったり苦しかったりはないんだろ?」

『うん・・・(気味悪い・・・かな)』

ジョセフ「ならいいや!俺、晃が男でも、猫でも俺はずっと晃の兄ちゃんだからな!
だから晃はそんな難しく考えずに、気長にまとうぜ?
それに、ずっと女の子でも俺が守ってやるからな!!」

『!!!』


ジョセ兄さんは僕が自分自身わけのわからない焦りを感じていた事を感づいていたようだ。
僕自身今言われて気がついたのだから、本当ジョセ兄さんは人の心を読む天才だと思う。
昔からずっとこうやって撫でてくれる手がとても心地よくて、嬉しくなってジョセ兄さんに抱きつくとお湯のしぶきがあがってなんだか楽しくなった。


『ジョセ兄さんはなんでもわかっちゃうんだね!』

ジョセフ「あぁ!晃の事ならなんでも解りたいからな!だから晃もちゃんと俺に言うんだぞ?
いいづらいことも、この風呂場で二人っきりになったら嘘はなしだからな?」

『っ、うん!!』


今は、僕自身気持ちの整理がついていないけど、いつか君と一緒に、エリナから僕の二人の兄のことを聞ける日が来るのだろうか。
その日が来るまで、今度こそ僕は兄さんの傍を離れずに守ろうと思う。


ジョセフ「晃は次に、「ジョセ兄さん大好きっ!」と言う!!」

『ジョセ兄さん大好きっ! はっ///』




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