飛行機
「おいスピードワゴン!妙なまねはすんなよ、金を手に入れるまでは生かしといてやるッ!」
「老いたとはいえ相当したたか者らしいからな!」
「おれたちの目的は二つ!おめーの会社から身代金百万ドルと!おめーが死んでお前の会社がメタクソになることよッ!!」
『(うりぃ・・・怖くて声も出ないんですけどっ)』
絶賛ハイジャックされ中です!!!
もうね、まさか自家用飛行機の中に潜んでいたとは。
自家用飛行機についてはもう突っ込まない、もう、船とかあるし、ジョースター家以上にお金持ちだし世界的に顔が知られているっぽいし、ボディガードとか付けてるからこういうこともあるのだろう。
あぁでも、僕自身が生まれてこの方銃を向けられたのは初めてかもしれない。
折角旅行に行こうとワクワクしていたのに・・・波紋で大人しくさせてもいいのだが相手は3人。
お忍びでの旅行だったからもちろん僕らだけしかいない。
ジョセ兄さんと飛びかかったとしても一人はワゴンさんに銃を向けているし、パイロットにも彼らの方が近い。
僕は後ろの席でジョセ兄さんの隣の席の窓際に座っているから、一番彼らから離れていると言ってもいい。
とにかく、呑気にマンガを呼んでいるジョセ兄さんがハイジャック犯たちの逆鱗に触れない様にと、その漫画を仕舞うようにとそっと裾を引っ張ると、ジョセ兄さんは心配するなと僕の頭を撫でてくれた。
『(うん、心配なのは君のことであってね?
何でこういうことはうまく伝わらないんだろうか。)』
「そこのしみったれた小僧ども!そんな後ろにいるんじゃねぇ。
スピードワゴンと同じシートに座わんな!」
『Σひうっ
(いきなり大声出されたら怖いじゃないかっ!!
だ、だけどワゴンさんの近くに行けるなら好都合かも・・・)』
ジョセフ「ハイジャックされたのはスピードワゴンのじいさんだろ?
それはじいさんの問題で、一緒にいただけの僕らには関係ないね。
ここでマンガ読んでっから、いいから気にせず勝手にやってくれ」
んなななななんて事をっ!!
これが皆様の言う「問題児」的な面なのだろうかっ!!
確かにマンガ読んでるときって誰かに邪魔されたくないよねー、でもねー、銃持ってる人いるんだからここは大人しくしておくのが定石ではなかろうかっ!!
「ナマいうんじゃねえ!ガキがァ!」
『ジョセフにいさんあぶないっ!!いたっ痛いっ!!』
「てめーはこっちにいな。
スピードワゴンがかなりご執心とだけあって、こりゃ上玉のお嬢様だ。
目の前で美味しくいただいちまうのもありか!?
あと数年もすりゃ、高く売れるだろうしな!!」
『いっ
(痛いっってばよ!!殴られた方の腕を持つのやめてくださいぃっ!)』
ジョセ兄さんが銃の柄で顔面を殴られそうになったので座席から突き飛ばしたら、かわりにその腕に直撃した。
うっわ、折れてはいないだろうけどこれ絶対青くなってるよ。
ワゴンさんの方に転んだジョセフ兄さんは無事見たいでよかった。
僕もジョセ兄さんの元に行こうとしたのだけど、ハイジャック犯の人の腕を捻りあげられてしまった。
いやー、顔近づけないでくださいこわいですっ!!
銃!銃を仕舞ってください!!
って、ジョセ兄さん思ったよりころがってったけど大丈夫かな!?
怪我ももちろんだけどエリナが買ってくれた服が汚れてしまったってこの前学校のクラスメイトをボコボコにしたぐらいだし!!
ああああ、あとでちゃんとごめんなさいしよう!!
「おいそこのパイロット!リバプール行け!いいな!」
ジョセフ「(ピクピキ)」
SW「落ち着くんじゃジョジョ!」
「座ってろ!小僧!」
ジョセフ兄さんが凄く怒った顔で立ちあがった。
これは、やはりエリナがくれた服が汚れたから怒っているんじゃなかろうか!?
兄さんはああ見えて本気で怒ることは少ないけど、家族に関する事だけは別だ!
いくら僕でも行きなり付きとばしたらそりゃ怒るよね!!ごめんなさい!!
『ジョセフにいさっ
ジョセフ「お前ら飛行機を乗っ取ったからには墜落するのも覚悟しての行動なんだろうな!」
「黙ってろッといったろうがッ!もう一撃くらいてーのかッ!」
「やめろジョジョ!」
ジョセフ「よくも晃を殴りやがったな!!汚い手で掴み上げて怖がらせやがってっ!!
お前らは殴り倒しただけでは気が済まないぜ!」
何とジョセフは波紋の力でハイジャック犯ではなくパイロットさんを気絶させてしまった!!
いっきに機体が傾き、波紋を知らないハイジャック犯もジョセフ兄さんがしでかしたのだと感づく。
僕を捉えていた男もバランスを取れずに僕の腕を離し、僕は転びそうになりながらもジョセフ兄さんとワゴンさんの元へと逃げ出し駆け寄ると、ジョセフ兄さんが殴られていない方の腕を引っ張ってくれて兄さんの胸の中でしっかりと抱きかかえてくれた。