伊太利亜
『(裏路地に入って適当に曲がれば見失っ)
Σわっ!?』
「っ!!」
しかし、3回目に角を曲がった時に、人に気づかずにぶつかってしまった。
バランスを崩し後ろに倒れそうになった所を、腕をつかまれてなんとか倒れずにすんだが、思いっきり握られていている腕が痛い。
『あうぅ・・・ごめんなさっ僕よく前見てなかったから』
「voiッ!」
『???;』
「Qualunque cosa tu sei in un posto come questo si!」
『え?って怪我!!怪我してっ!!』
言葉もわからず、なかなか離してくれない相手にと戸惑っていると、
僕をつかんでいる腕とは別の腕から血が流れ出ているではないか!!
「Fanculo!!」
『ちょ!?』
彼は僕の腕を握ったまま僕を引っ張って一緒に走らされる。
なるほど、誰かに追われているのか後ろからイタリア語で何やら罵声のような怒鳴り声が聞こえる。
しかし足速いな兄ちゃん!!僕全力疾走なんだけど一体君は何したんだい!!?
細い路地を何度か曲がりくねって、より人気のない所にたどりつき
息切れ切れに座り込む。
少し息を切らしながら僕を見下ろしてくる彼も、その場に座り込んだ。
よく見ると服や肌は汚れてはいるが綺麗な金色の髪に、これまた綺麗な顔と眼をしている。
僕が彼の顔をじっと見ていると同時に、彼も僕の顔をじっと見ている。
なんだろうこの感じ・・・あ!黒髪が珍しいのか!!なるほど!!
そう言えばイギリスでもそうだったからねー、イタリアで目立つ黒髪で女性なら目立つのも仕方ないのか!
なるほど、めっちゃ声かけられると思ったけどそう言うことだったのか納得!!