序幕
ジョセフ「エリナおばあちゃん、この子はだあれ?」
エリナ「この子は・・・あなたの家族よジョセフ」
ジョセフ「かぞく?じゃあ僕の妹だね?」
エリナ「そうね、この子は今は貴方より小さいから。でも、それなら弟ね」
ジョセフ「おとうと!おとうとか!!」
僕、ずっと弟が欲しいと思っていたんだ!
そのジョセフの言葉が、在りし日のジョナサンの面影と重なって、涙が出てきてしまいました。
今はもう、あの時の事を知る人物は私とスピードワゴンさん、そしてストレイツォさんのみ。
私の家族は、この孫のジョセフと・・・未だ目を覚まさず、原理はわかりませんが、みるみる弱っていくかのように、獅子のように大きかった体は今は5歳のジョセフの腕にすっぽりと収まるほどの子猫のように小さくなってしまった、晃の三人だけでした。
なにもわからないまま育ったジョセフは、物心ついた時に私の部屋で眠っている晃をみつけて、庭で紅茶を飲んでいた私の元に抱いて持ってきました。
ジョセフ「ねぇ、この子は起きないの?」
エリナ「・・・少し疲れているの。とても、大変だったから。
きっと・・・きっと目を覚ますわ?
だから、今はゆっくり眠らせてあげて?」
ジョセフ「ねこさん・・・疲れてるのか・・・」
そういうとジョセフは晃さんをしっかりと抱きしめて、自分の部屋に戻って行きました。
エリナ「あの子はジョジョに似ているから、やはり惹かれるのね」
ジョセフの部屋に行くと、あのやんちゃな子がまるで守るかのように大人しく晃を抱えて眠っている姿がありました。
ベッドの上に散らばっている彼のお気に入りのおもちゃたちを片付けて、二人に毛布をかけながら、
晃のベッドをジョセフの部屋に移動するのもいいかもしれないと考え、その日から二人は一緒の部屋で寝るようにしようかと思います。