ジョセフ「わあ!黒猫さんだ!!」


エリナおばあちゃんのお部屋にたんけんに入ると、高い机の上のきれいな籠の中に、きれいで小さい黒猫がいた。
あ、ほんとうは勝手に部屋に入っちゃいけないんだけどな!
だけどおかげでけしょうひんとかドレスや宝石よりもいいお宝を見つけた気分になった。
お人形かとも思ったけど、そっと抱きあげればとてもあったかくて、微かに動いている。

部屋に入ったことがばれて怒られるかもしれないけど、僕はこの子が気になって急いでエリナおばあちゃんの元に走って行った。


ジョセフ「エリナおばあちゃん、この子はだあれ?」

エリナ「この子は・・・あなたの家族よジョセフ」

ジョセフ「かぞく?じゃあ僕の妹だね?」

エリナ「そうね、この子は今は貴方より小さいから。でも、それなら弟ね」

ジョセフ「おとうと!おとうとか!!僕、ずっと弟が欲しいと思っていたんだ!」


僕の家族はずっとエリナおばあちゃんだけだった。
時々、スピードワゴンのおじさんも遊びに来てくれるけど、屋敷の執事はいてもいつも家では二人だった。
それにエリナおばあちゃんはお仕事で忙しいから・・・。

構ってほしくて悪戯をしては怒られて、それでも僕に皆が注目してくれる事が嬉しくて、何度も何度も今日はどんな事をしようか考えてはみんなを驚かせていた。


ジョセフ「ねぇ、この子は起きないの?」

エリナ「・・・少し疲れているの。とても、大変だったから。
きっと・・・きっと目を覚ますわ?
だから、今はゆっくり眠らせてあげて?」

ジョセフ「ねこさん・・・疲れてるのか・・・」


なんだ、少しがっかりだ。この子は僕と一緒に遊んでくれないのか。
だけど、この子は僕の家族だ。疲れているならちゃんと見てあげないといけない。

僕は僕のお部屋に戻って、ちらかったおもちゃを片付けてベッドの上にこの子を寝かせる。
どうしたら元気になるだろうか。


ジョセフ「ラグビーボール?飛行機のおもちゃ?それとも猫だからネズミがいいかな」


僕はおもちゃがあると嬉しいから、猫さんの周りにお気に入りのおもちゃを並べて行く。
ネズミの人形はないから、かわりにクマのぬいぐるみを置いてみる。


ジョセフ「・・・なぁ、起きないのか?なぁ・・・。
お前、僕の弟なんだろ?お返事しないとエリナおばあちゃんに怒られるぞ?
エリナおばあちゃんな、普段は優しいけど、怒るとすっごく怖いんだ」


僕もベットの上に寝そべって、猫さんが起きるのを少し待ってみた。




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