1938年、ジョセ兄さんは高校を卒業し、
それを機に僕らはワゴンさんの住むニューヨークへ移住することになった。
まぁ異国とはいえ言葉も英語だし、エリナも非常勤ではあるが教師としての仕事を続けられ、
文化の違いはあるだろうけど少しでもみんなが近い所にいた方がワゴンさんも安心できると言うことだった。


『ふつつか者ですが、お世話になりますワゴンさん』

SW「あぁ、すっかり立派なレディになられて」

『エリナのおかげだね、でも中身はあんまり変わってないよ』

SW「そうですね、貴方は昔のままとても愛らしい」

『昔のまま?』

SW「あ!?いや、その///子供のころから女の子は可愛いものですねと!///」

『そうかな、元が僕だからそんなに・・・でも有難うワゴンさん!』


少しは女の子として過ごすことに慣れてきたのでこういったお世辞は軽く流せるようになってきた。
ジョセ兄さんは僕らの荷物を持ってくれていて、僕はエリナの手を引いて新しい家へと入る。
ワゴンさんとエリナにイスに座ってもらい、イギリスから持って来た紅茶を入れる。
アメリカではコーヒーの方が主流なのかな?
僕まだブラックは飲めないけどカフェオレとか好きなんだよねー、砂糖多めで。


ジョセフ「なぁ晃!さっそく街にくりださねぇか?」

『え?(でもまだ荷物の整理とか・・・)』

ジョセフ「荷物の整理は使用人に任せてよぉ!!いいよなエリナばあちゃん!」

エリナ「そうね、大体の家具はもう配置してあるし、服や食器は彼らに任せましょう。
その他の物は帰ってきたらちゃんと片付けるのですよ?」

ジョセフ「きまりだな!!行こうぜ晃!」

『う、うん!(ニューヨークの町か、ちょっと怖いけど気になる)』

ジョセフ「大丈夫、俺がちゃんと守ってやっから!俺の手を離すなよ!!」


ジョセ兄さんは18歳、身長195cm体重も97kgと、まさに外見は体格含めジョナ兄さんにそっくりになった。
僕?僕は・・・17歳だったあの頃より身長が小さいのはたぶん女の子の体のせいだと思う。最近の悩みは肩こりです。
理由は・・・聞かないでほしい;///
今もさらしで押さえつけているけど、腰回りの二倍近く胸囲があるのは筋肉ゆえにだったらどんなに嬉しかったか・・・。


『(うーん、日差しも少し苦手だし、丁度いいから上着を一枚着て行こうかな)』

ジョセフ「ほら、この深紅のカーディガンでいいだろう?」

『(毎度毎度なんとタイミングのいい!)ありがとうジョセ兄さん!』


こんなに紳士的に気づかいのできる兄さんなのに、ケンカで16回も牢屋に入れられて、
その上学校からは退学処分になって、僕が何とか説得して別の高校にて卒業。
説得っていっても、他の人の言葉を聞かないのに、僕がただ一言お願いしたら真面目に通ってくれたのだけど。
それでも喧嘩はやめなかった。

理由が、家族を侮辱されたのだと言う事を聞いた僕は、彼を責める気はないけどね。

僕はジョセ兄さんに被せられたワゴンさんにもらったお気に入りの帽子の位置を少しなおして、おそろいの帽子をかぶった兄さんの手をつないで街に繰り出した。




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