米国
あれは1938年の秋
俺がいつものように獲物を狙っている時のことだった。
「フン!マヌケがァ!ちょろいもんよ」
いい服着た男女二人をカモにした俺は、まんまと男の方から財布を盗みとった。
本当は女の方が楽で安全なのだが、男の方が先にマヌケにも財布を取り出して隙だらけだったからだ。
スモーキー「あっ!」
「ゲェへへへへへへへへ。
よお!スモーキー、とうとう捕まえたぜ現行犯だ!!」
スモーキー「ヒーッ」
だが、裏道に入ってすぐ、あの警官が俺のことを待ち伏せていやがった。
後頭部を警棒で殴られ血を流し、激痛で気を失う前に壁に押さえつけられた。
スモーキー「がぼっがぼっ」
「このゴミクズ野郎がァ!てめーをこの罪だけで20年は出れねーようにしてやるぜ!」
スモーキー「ゆ、許して〜おいら・・・財布をとっただけだァーッ」
「トンチキがァ!!俺はてめーらがでー嫌いなんだ。
だがな、俺はいい奴なんだ。これから毎週20ドルずつ俺の所に持ってこい。
それから盗んだものの半分もだ!そしたらブタ箱行きだけは見逃してやるぜーッ。
おい、そこの財布盗られたマヌケ!お前はもうどっかへ消えな!
それからこの財布は証拠として俺が預かっとくぜ」
そこに、財布を盗んだ相手が追い付いてきた。
俺も不運だがこいつも不運だ、もっとましな警察なら証拠として預かった後中身もそのまま帰って来るだろうによ。
だが、俺はあの女の子の方からとらなくて正解だった、それこそ「証拠」として本人が連れ去られ、「事情聴取」されていたに違いない・・・。
「あの、なんていうかあのですね。
そのサイフは、わたしが彼に「あげたものですよ、おまわりさん」」
なんと、その195cmはあろうかというイギリス人は、この俺をかばった!