ジョセフ「晃!ちょっくらジョギングするぞ!!」

『え?・・・へ!?』


ジョセ兄さんを追って小走りに走っていると、目の前から走ってきたジョセ兄さんがそう言って僕の腕をつかんだので、
僕は兄さんに捕まれたままUターンしてドレスを片手で持ちあげながらダッシュした。
後ろからもう一つの足音が聞こえるが、どうやら僕らを追いかけているわけではなく一緒に逃げているようだ。
しばらく走った頃には僕の息も切れていて、三人で息を整えていて自己紹介もままならなかった。


「ハアハアハア、おいあんた、ひとつききてえ・・・。
あの警官にした事はありゃいったいなんなんだ?コーラの栓のことさ」

『(警官!?え、ジョセ兄さん何かしたの!?)』


ジョセ兄さんが色黒の男の子に波紋の説明をしている間、僕は深呼吸しながら乱れた呼吸を整えている。
橋の上だから秋風が涼しくて体を覚ますにはちょうど良かった。


ジョセフ「母親も・・・俺の小さいころに事故で亡くなってんだ」

「ご、ごめん・・・」

ジョイセフ「いや、いいさ。いまいち生まれる前からいねぇと実感もねぇし、俺には晃がいるからな」


話しは終わったのかな?ジョセ兄さんへと顔をあげると、いつもみたいに僕の帽子をとって頭を撫でながら髪を整えてくれた。
エリナにやってもらうのも好きだけど、ジョセ兄さんに髪を梳かしてもらったり結んでもらうのも気持ち良くて好きだ。


スモーキー「何だかしらねーねどよ、あんたは盗人で黒人の俺に対して「そのサイフはくれてやったものですよ」と言ってくれた。
あんたに借りを作っちまったな、俺の名はスモーキー、名前を聞かせておくれよ」

ジョセフ「ジョースター、ジョセフ・ジョースター。
ジョジョって呼んでくれ。こっちの可愛いのが晃・ジョースター。
エリナばあちゃんとロンドンから引っ越してきたばかりでな・・・。
まぁひとつよろしくたのむぜ!」

『(そうか、この時代はまだ人種差別が残ってたんだっけ)』


呼吸も整え終えてスモーキーさんとやらを見ると、相手も僕のことを見ていたので改めてお辞儀をした。
僕のいた世界でも正直完全になくなっているわけではないが、少なくともこの時代よりはましだと思う。
かく言う僕も、西洋人とは違う顔立ちからそういった被害にも会ってきたけど・・・。


『(周りの人たちがみんな変わらず接してくれたから、いつの間にか気にならなくなってたんだよね・・・)』




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