ギャキィィィィッ

「おらーッどこ目つけてぶらついてんだよーッスカタン!
てめーのケツ犬、にでもキスさせてろーッ!」


エリナばあちゃんが晃の新しいドレスを見つくろって、会計を済ませている間に俺が一足先に店を出た時、乱暴な運転の車が俺の脚に当たった。


「早くどきやがれッこのぉー」

ジョセフ「もしもーし!え?なんだって?
ゆっくりと!もういっぺん言ってみろ。通訳無しでもわかるよーになあ。
場合によっちゃぶっ飛ばす!」

エリナ「ジョジョ!何をしているのです?」

ジョセフ「エ・・・エリナばあちゃん」


やっべぇ、思ったより早く終わっちゃったのねん。
こんなところでまた喧嘩吹っかけてるって知ったらその手に持ってる傘で殴られそうだ。


エリナ「どうかしてジョジョ・・・?
その人になにをしているのです?」

ジョセフ「え・・・あ〜、えと・・・そのですね」

『タクシー?とめてくれたの?』

ジョセフ「タクシー!そう!タクシーですよエリナおばあちゃん。
乗っけてってくれるそーです」

エリナ「おお!ジョジョ!それは気が効くわね。
スモーキーさん貴方も行きましょう」

スモーキー「おいらは助手席に行くから、晃ちゃんが先に乗りなよ」

『そう?ありがとうスモーキー!』


ナイス助け舟だ晃!とはいっても本人はわかってねぇみたいだがこういうタイミングは抜群だな!!
俺は二人を乗せた後にタクシーに乗りこむと、二人の横顔お見てふと前から思っていた疑問を思い出しエリナばあちゃんに聞いてみた。


ジョセフ「なぁおばあちゃん、スピードワゴンはよお俺たちにニューヨークで生活するように引っ越して来いって言っておいてよォ、初日以外はあの老いぼれどっか旅行してるんだって!?
いい加減な奴だなあいつ、晃だって初めての国にまだ慣れてねーってのに」

『僕はジョセ兄さんがいるから大丈夫だよ?それに、ワゴンさんだっていろいろ事情があるだろうし』

ジョセフ「晃は可愛いうえに優しいなァ〜」


他の連中と違って、策略とかお世辞とかが苦手っつーか全くできない晃。
だからこその素直な気持ちが俺はとても嬉しい。
より晃の気持ちがわかるようになった今、近くにいるだけでずっと「愛している」と言ってもらえるような気分になれる。




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