おばあちゃんと孫二人のたった三人だけの一族。ジョースター家か・・・
そしてこの三人とテキサスで油田を掘り当て一代で国をも動かす大富豪となったあの「スピードワゴン石油」のスピードワゴンとの関係!
おいらが少しずつ知った三人の過去は――

ジョースター家は代々短命な一族、エリナばあさんは若い時、夫と、自身の親友でもあったその夫の弟の二人を船の事故で失い・・・生涯再婚せずに送っているという。
そして船の事故の時身ごもっていて、のちに産んだ男のことその事故の時に一緒に助かった女の赤ちゃんが大人になって結婚して、それがジョジョの両親。
このご両親も戦死と病気で無くなったのだそうだ。
それに夫の父親も一命は取り留めたものの車椅子生活を余儀なくされ、息子を失った悲しみからか体も弱り、ジョジョの父が生まれてすぐ亡くなったそうだ。

晃ちゃんは、その後スピードワゴンに保護されジョースター家に引き取られた孤児の女の子。
噂では「スピードワゴンに幼女趣味があるのでは」とも雑誌で言われていたが、姓はジョースターであり、
一緒に暮らしているのもこの二人とだから、でき愛が過ぎることもあるが全くのデマだろう。

ただ、ジョジョが言うには孤児院から引き取られたのではなく、エリナさんがずっと可愛がっていた黒猫がある日急に女の子になって、それが晃ちゃんなのだとか言っていた。
まぁ、小さい頃の話しだし寝ボケて夢でも見ていたんだろうけど、ジョジョの事だから俺のことをただ単におちょくっているのかもしれない。

エリナばあさんは限りなく優しい・・・。
チンピラのおいらにも、誰に対しても・・・。
それは、その人生の寂しさのせいなのだろうか・・・。
そんな所はジョジョも同じだし、血のつながりは無くても、
晃ちゃんはとてもジョジョやエリナさんに似ている。

いや、彼ら以上に、彼女の優しさは異常なほどだ。
エリナばあさんと同じ・・・時折見せる寂しげな顔。
親がいないせいかとも思ったが、それは違うとジョジョが言っていた。
おいらにはそれ以上はわからなかった。

この前なんか、貧民街のやつらに絡まれていると思ったら怪我をしているチンピラ大男の手当てをしていた。
裏路地にうずくまっているチンピラの男とその仲間なんか見かけても、普通は見なかったフリをするかその場から逃げだすのに、彼女は咄嗟に声をかけ助けに行ったのだ。
こんな小さな体で、普段はどちらかと言えばお淑やかで臆病なのに、彼女はほっておく事が出来ない性格のようだ。

厄介事の首を突っ込みたがると言うより、まるで自分がどうなってもいいかのように目の前の人間を助けに行く。
ジョジョが彼女を過保護に愛しているぶん、自分を無下にしている晃にはちょうどいいかもしれない。


そしてその親切さが逆に、おいらのせいでその日のトラブルの元になった。




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