悪報
「おい!ウェイター!この店はあんなクセーブタ野郎を入れてんのかァアア〜〜!?」
おい!!豚さん本来綺麗好きで中国では幸福の象徴とも言われ、実際は本当に物腰柔らかでいい方ばかりなんだぞ!!
最初お話しした時はもう豚肉食べられないと思ったけどッ!
食物連鎖の厳しさとか命の大切さとかを僕らよりも分かっているからっ!!
くぅううう・・・美味しく頂きますッぅうう(泣)
「ハー!?あいつのにおいが料理にうつってまじいんだよ。
ああいうのを入れんじゃあねぇ!つまみ出してくれ」
「お客様・・・この店のオーナーはいかなるお客でも料金さえ払っていただければ料理をお出ししろとの意向なのでご了承ください」
「なんだとォーッ、この店はブタがブタを食ってもいいのかーっハーッ」
スモーキー「お・・・おれ先に帰るよ・・・」
オーナーさんもけっこういい性格しているなと思ったがなるほど、金さえ払えばだれでもいい、だからこの男がいるのかならば仕方あるまい。
席を立ち去ろうとするスモーキーの手を取ると、ジョセ兄さんも同じように彼の手首をつかんでいた。
明らかに怒っている顔この顔は、前にも何度か見た事がある。
あぁ、あの飛行機事故を思い出すなァなんて悠長に思っていたら今にも殴りかからんとする雰囲気だ。
スモーキーと目が合うと、僕はあの男性が可哀想なことになるだろうなと思いつつ、席に座っていいんだよという気持ちを込めて手を握った。
ジョセフ「(ムッカアアア)」
『(あ、でもやっぱり喧嘩は良くないよ、ここは話し合いで解決を)』
エリナ「ジョジョ!」
ジョセフ「おばあちゃんまさか・・・止めんじゃないでしょうね」
『(エリナ!止めてくれるよね!?話しあいで!!まずは話し合おう!!)』
エリナ「いいえ!個人の主義や主張は勝手!ゆるせないのは私どもの友人を公然と侮辱したこと!他のお客に迷惑をかけずにきちっとやっつけなさい!」
ジョセフ「そうこなくっちゃあなおばあちゃん」
『(Σそこに痺れる憧れるゥ!!!)』
まぁそうだろうなとは思ったよ。
できれば穏便に済ませたいとか言いつつ、ジョセ兄さんを止めようとしない僕も結局のところ二人と同じなのだから。
肌の色で人を卑下すると言うのは、そういう教育を受けてしまったのだからこれから治していけばいい。
だが今は、スモーキーを馬鹿にしたんだからそんなんどうでもいい。
そんなんどうでもいい!!
そしてブタさんにも謝れ!!!
『(やちゃえ!ジョセ兄さん!!)』