悪報
「おい!ウェイター!この店はあんなクセーブタ野郎を入れてんのかァアア〜〜!?
ハー!?あいつのにおいが料理にうつってまじいんだよ。
ああいうのを入れんじゃあねぇ!つまみ出してくれ」
マナーもフォークの使い方もなってねぇ明らかに裏世界の男が、これまた明らかに俺達の方を見ながらそう叫んだ。
スモーキーの顔は勿論だが、晃の表情すらさっきまで料理を楽しみに御花が飛んでいるような笑顔だったのにっ、今ではすっげぇ悲しそうじゃねぇか!!
席を立ち、帰るといい出したスモーキーを止めるように手首をつかめば、反対の手を晃も取っていた。
さすが兄弟考えてる事は同じってか!
まぁ晃のほうはもっとも「話し合いで解決しよう」って顔してるけどな。
ジョセフ「(だがっ、こりゃあ話しあいで終われる程穏やかな相手じゃねぇぜ!!)」
エリナ「ジョジョ!」
ジョセフ「おばあちゃんまさか・・・止めんじゃないでしょうね」
エリナ「いいえ!個人の主義や主張は勝手!
ゆるせないのは私どもの友人を公然と侮辱したこと!
他のお客に迷惑をかけずにきちっとやっつけなさい!」
ジョセフ「そうこなくっちゃあなおばあちゃん」
晃もエリナばあちゃんに驚いてはいたが、どちらかというとやれやれと言った様子だ。
晃もけっこうカチンときてるなァこりゃぁ。
ジョセフ「(やっちゃえ!ジョセ兄さん!って感じか?
応援されたりゃそりゃ張り切っちゃうよん!)」
「オホホホホホホ、やるってのか!にいちゃんよォ・・・」
ジョセフ「ヘイおっさん!
メリケンサックを探しているのならあんたの上着のポケットにゃあないぜ!
ズボンのうしろポケットに入っている!」
「Σギグッ!」
この数年間っ全ては晃の心を感じ取れるようになるために気を付けていた事ではあるが、
仕草表情行動心理すべてにおいて次の行動を示し、それを俺は人よりも感じ取ることができる!
本当は・・・こんなことじゃなく・・・。
丁寧にテメーの行動の一つひとつを説明してやれば、ちょいとビビったようだが、
こいつの残念な頭では自分の行動が読まれていると言う事がいかに危険かはわからなかったようだ。
だが、晃は俺の考えがわかったのか・・・いや違うなこれは、自分で戦うつもりだな?
まったく、エリナばあちゃんのこと言えねぇぜ、むしろ晃の方がやっかいだ。
ジョセフ「次のセリフは「わかったからどうだってんだよこのクソガキが」という」
俺は晃が手に持っている帽子掛けを手に取ると、
相手が殴りかかると同時に、目の前で相手の拳を全て受け止めた。