スモーキー「ジョジョ・・・。こ・・・こわいの承知であえて言うぜ。
この男はマフィアだぜ!こんなゴロツキの言うことを信用しちゃいけねぇ!
きっとたかろうろしているんだ!」

「そう思うのは勝手よ・・・」

ジョセフ「おっさん!ライターなら胸のポケットに入っているぜ」

「!?」

ジョセフ「スモーキー!忠告ありがてぇが俺はこいつの言う事を信用する・・・。
こいつらはゼニ金でのみ動く連中、俺達はスピードワゴンさんといわば家族!
そこんとこの利益をねらって教えてくれるマフィアの情報だっただけにかえって増幅された真実味があるんだ」


ポケットに手を突っ込んでいたのならそこにはない。そして微かに四角いものが入って膨らんでいる上着の胸ポケット。
ライターの場所を教え間抜けにもライターを探しているマフィアの野郎の胸倉をつかみ上げる。
嘘だと・・・言ってやりたかった。
だが、ここで俺が否定すればこいつはもっと信じ込ませようと残酷な話をしてくるだろう。
晃に・・・これ以上晃にそんな話を聞かせたくはない。


ジョセフ「だが!」

「おぱあぁおぉおっ!」

ジョセフ「いくら真実とは言え、そんな最悪な情報を晃に、エリナばあちゃんにいきなり聞かせたのはゆるせねえ!
怯えさせて悲しませちまったじゃあねーかこのバカたれが!」


野郎の腹に一発入れた後、その拳を一気に振り上げて体ごとテーブルの上へブッ飛ばす。
そうすると、エリナばあちゃんは、いつの間にか立ちつくしていた晃の体を抱えていた。
晃は、エリナばあちゃんを抱き返すこともできず、ただ茫然と、虚空を見つめたままだった。


エリナ「ご・・・50年前の事が・・・いまだに・・・続いている・・・なんて・・・。
ジョナサンと同じように・・・スピードワゴンと同じように・・・晃・・・。
おお、なんということ・・・、50年も昔の事が・・・もう終わったと思っていたことが続いているなんて・・・」

ジョセフ「こわいのか?おばあちゃん。俺が守ってやる!二人とも!!!」

エリナ「ち・・・ちがうジョセフ・・・。
お前の事だよ・・・お前が・・・お前と晃が巻き込まれて行く運命の事が怖いのです」

ジョセフ「・・・それが運命なら・・・それに従うぜ!」


二人を腕の中に抱きしめて、俺は誓った。
たとえどんな運命だろうと、俺はこの二人を・・・晃を守る。
俺の大切な家族を悲しませる・・・その石仮面と立ち向かおう。

晃の頭を撫でてその決意を固め晃を見つめると、晃の顔つきが変わっていた。
怯えた子猫の顔ではなく、何かを覚悟し俺と同じ決意、
いや、それ以上に何か冷たい決意をした・・・
なにかを捨てるような決意の目だった。




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