ジョセフ「晃、晃・・・大丈夫だ、兄さんがついててやるから」

『・・・にい・・・さん?』

ジョセフ「晃・・・よかった」


あれ?僕、なんだ、ボーっとしちゃっただけだ・・・なんだっけ。
夜中、よくジョセ兄さんに起こされる時と似ている・・・悪い夢を見ていたような、でもその夢の内容はいつも思い出せない。

今回は夢でも寝てもないので思いだした、余りにも衝撃的すぎて、頭が追い付かなかったんだ。
・・・ジョセ兄さんの匂い、安心する。
ジョナ兄さんのようで、少し違う・・・でも同じぐらい、安心する。


ジョセフ「・・・修行僧、ストレイツォとかのことか!」

「メキシコ奥地の河で流れ着いたスピードワゴンとその一行の二人らしい死体を発見した者の話しだ。
どこでなぜ殺されたのかも、修行僧がどこへ行ったのかも誰も知らない」

エリナ「わ・・・わかるような気がする。
きっと・・・たぶん、スピードワゴンさんがかつて話した石仮面と・・・」


そう言うと、エリナは口を噤んだ。
きっと、その先を言わないことで僕に気を使ってくれたのだろう。
こんな状況で僕を心配してくれて、一番わけもわからず怖いだろうに、エリナは優しい子だから。

石仮面・・・。
忘れようとしていた、もう過去のことなのだと悪い夢だったのだと、あんなものもう関わることはないのだと。

・・・波紋や仮面のことを考えた所で、兄さん達は戻っては来ないのだから。

エリナはどこまで聞いたのだろう、きっとワゴンさんの事だからちゃんと話したんだろうけど、僕にはそれを確かめる勇気はなく、この10年その話題から・・・

貧弱な僕は、ずっと・・・ディオ兄さんの話から逃げていたんだ。



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