覚悟
スモーキー「ジョジョ・・・。こ・・・こわいの承知であえて言うぜ。
この男はマフィアだぜ!こんなゴロツキの言うことを信用しちゃいけねぇ!
きっとたかろうろしているんだ!」
『(嘘・・・だよね)』
「そう思うのは勝手よ・・・」
ジョセフ「おっさん!ライターなら胸のポケットに入っているぜ」
「!?」
ジョセフ「スモーキー!忠告ありがてぇが俺はこいつの言う事を信用する・・・。
こいつらはゼニ金でのみ動く連中、俺達はスピードワゴンさんといわば家族!
そこんとこの利益をねらって教えてくれるマフィアの情報だっただけに帰って増幅された真実味があるんだ」
そういうジョセ兄さんの顔も、辛そうだった。
嘘だと、いつものように論破するように言って安心したかったけど、ジョセ兄さんのほうが嘘ではないのだとわかってしまっているからこそ辛いのだろう。
ジョセフ「だが!」
「おぱあぁおぉおっ!」
ジョセフ「いくら真実とは言え、そんな最悪な情報を晃に、エリナばあちゃんにいきなり聞かせたのはゆるせねえ!
怯えさせて悲しませちまったじゃあねーかこのバカたれが!」
ジョセ兄さんの僕らを気づかう声が心に刺さる。
僕は、自分勝手に、ちゃんと考えもせずにずっと・・・見ないふりをしていたというのに。
知らないふりを、なかったことにして・・・忘れようと・・・。
そんなこと、最初から出来ていなかったのに。
向き合わなければいけなかったのに。
決着をつけなければいけなかったんだ、他でもない、二人の兄弟である僕が。
エリナが、僕の様子に気づいたのか、僕の体を力いっぱい抱きしめてくれた。
その腕は恐怖から震えているのに、この子もジョセフと同じで、自分ではなく僕らの心配をしてくれているのだと言う事が・・・とても辛かった。
エリナ「ご・・・50年前の事が・・・いまだに・・・続いている・・・なんて・・・。
ジョナサンと同じように・・・スピードワゴンと同じように・・・晃・・・。
おお、なんということ・・・、50年も昔の事が・・・もう終わったと思っていたことが続いているなんて・・・」
ジョセフ「こわいのか?おばあちゃん。俺が守ってやる!二人とも!!!」
エリナ「ち・・・ちがうジョセフ・・・。
お前の事だよ・・・お前が・・・お前と晃が巻き込まれて行く運命の事が怖いのです」
ジョセフ「・・・それが運命なら・・・それに従うぜ!」
たった二人の家族
もう失うわけにはいかない。
失いたくない。
もう二度と・・・大切な人を失いたくない
蝶の羽ばたき程度ではだめだ、もっともっと大きな力を・・・例え何を犠牲にしても。
例え 犠牲にしても・・・僕は兄を、ジョセフ・ジョースターを守ると決めた。
それが、ジョナ兄さんを、ディオ兄さんを守れなかった僕がこの世界で唯一許された、
わがままなのだ。