デボンのホテルに泊めてもらうことになりました。
さすが社長が用意した部屋。中にはキングサイズのベットに二人がけのソファーが二つ。
一般的にポケモンはモンスターボールに入れておくものなので、この部屋は名前一人によういされたものだろう。

部屋に荷物を置き、社長室に入るときに戻した皆をボールから出す。

『そういえば三人とも進化したから人型になれるんじゃない?』

キョウ「人型?なにそれ」

名前の座っている椅子へ向かっていたキョウヤはセバスの方へ向いた。

セバ「ほとんどのポケモンは一度進化を経験すると自らの意思で人型になれるようになるんです。個人によって姿は異なりますが、ほとんど人間とは見分けがつかなくなります」

カグ「まぁ、例外もあるが…俺らは一回進化してっから人型になれんだよ。試しになってみるか」

三匹とも名前の近くに集まってきた。
名前は荷物を整理しながら三人の会話を聞いていた。

キョウ「…どうやって」

セバ「ただなりたいと思えばなれますよ。私も初めてなので詳しくはわかりませんが…」

『やってみせて!』

整理し終えた名前は興味が沸いたのか三人に促した。
三人は頷き、目を閉じて意識を集中し始めた。

ボボボンッツ!!

音を立てながら煙が立ちこめ三人の姿を隠した。

カグ「うっしゃ成〜功〜」

セバ「このような姿になるんですね…まぁまぁ、でしょうか」

キョウ「ほんとになった(ぐっぱ…ぐっぱ←手を握ったり開いたり」

煙が晴れ、おのおの自分の姿を鏡で確認し、触って確かめている。
名前は目の前で起こっている光景に硬直していた。
確かにポケモンが人間になれば誰もが驚くだろうが、この場合それだけではない。

『(び・・・美系ιなんでみんな?!え?え?///)』

なんと三人とも整った顔立ちをし、スタイル抜群!!タイプは違うものの皆美系の部類に入るだろう。
この場にいれば誰もがその姿に驚き見惚れるほどに。

カグ「うっわ、姫さん見下ろせるよ♪」


『狽チ///』

そう言ってご機嫌なカグロは名前に抱きついてきた。

カグ「ん〜抱き心地いいね姫さん」

『(ご機嫌だなぁι…それにしても、背…高)ちょっ、苦しいよカグロι』

体を反転させカグロの胸板を強く押すも、やはり力では勝てず放してもらえない。
身長差もあり、なんとかカグロを見上げて苦しい事を訴えてみると、

カグ「ぶはっ///そのアングルいい!///」

『ぐゅ///(胸に顔がっ///』

もっときつく抱きしめられてしまった。
本格的に苦しくなった事と容姿端麗な青年に抱きしめられている事から逃げ出したいのだが逃げ出せないでいた時。

ぐいっ

セバ「まったく…力任せに抱きつかないでください。今は貴方のほうが体も大きく、力も強いのですから」

セバスがカグロから名前を引き寄せ呆れたように言った。
名前はなんとか窒息死はしなかったものの、息苦しさと圧迫感は残っていた。

『ぷはっ(死ぬかと思った///)あっありがと、セバス』

セバ「いえ、当たり前の・・・・・・」

『(セバスも背ぇ高くなったなぁ)』

・・・・・・・・・・・・固まってる  ?

『セバ (バッ セバ「狽キみません///!!」 いや、別にι?』

至近距離にいるために自然と上目づかいになってしまう名前に見惚れ、ずっと抱きしめていた事に気づき慌てて手を離す。
本人は何に謝っているのかさえも気づけないでいた。

カグ「(人のこと言えねぇだろ)」

そんな二人から離れ、まだ鏡の前にいるキョウヤに近寄り鏡越しに話しかける。

『キョウヤも僕より背が高いね』

キョ「そうみたいだね…狽ヤっ///」

他の二人より背が小さいため上目遣いにはならないが名前と背が近い分顔が近くなり、
本人は鏡越しで話しているため異様な近さに気づかないでいた。

『Σキョウヤ!?』

なんでもないと言いながらも顔を背けて小刻みに震えているキョウヤを気にかける。

『この中ではキョウヤが一番 小さい んだね』


何気なく言った一言であったがキョウヤは気にしていたらしくショックを受けている。

キョウ「一番…小さい・・・」

カグ「気にすんな、な?」

セバ「歳も離れていますし、キョウヤはこれからが成長期じゃないですかι」

『キョウヤごめんιそんなに気にしないでよ僕のほうが小さいんだしさ』

ヒソ「僕は小さいほうが好みだよ?」

キョ「そんなの嬉しくな・・・・・って」

声のした方向を見てみると見たこともないピエロが(笑)しかし声は聞いた事のある妖艶な声。

『「「何でヒソカ(変態)まで人型になれてんの?!」」』

ヒソ「僕だから◇」

カグ「理由になってねぇよ♯」

なんと進化を経験していないエネコであるヒソカまでも人型になっていた。

セバ「石による進化をするポケモンや進化自体しないポケモンといますし、最近になって進化が発見されるポケモンもいますから、例外もあるんじゃないでしょうか?」


『ヒソカも背ぇ高いね〜。ずっと見てると首痛くなりそ(笑)』

しかも美系だし…なんか僕場違いに思えてくるよι。←そんな事はありません

ヒソ「ククク・・・そんなに見つめられると…興奮しちゃうじゃないかV」

ぞくっ|||

『え?ごめん ? カグ・セバ「「謝らなくていいんだよ♯/ですよ♯」」』

二人は名前がヒソカから離れるように腕の中に引き寄せ自分達の後ろに隠した。いきなりだったため少しよろけ状況を掴めずにいた。
二人の背中からは黒いオーラが出ていたが名前には見えないのかキョトンとしていた。

『なんでι?』

カグ・セバ「「なんでも!!」」

ヒソ「クックックッ◇」

キョウ「…変態」

二人でヒソカには極力近づくなと話して、ヒソカに向き直った

セバ「あまりいかがわしい事をなさらないでくださいね?(にこ(黒笑)」

ヒソカは三人からの冷たい視線にも目もくれず香織の目線に合わせてしゃがみ、膝に肘をつき頬に手をあて問いかける。

ヒソ「で、名前は誰が好み?」

ぴくっ

その言葉に他の三人も反応する。

『好みって…みんなかっこいいと思うけど?』

ヒソ「ん〜◆じゃあ言い方を変えよう。誰に抱かれたい?」

Σブフッ!?

『? 別に誰でもいいけど///?(抱っこされるとかちょっと恥ずかしいけど)』

ヒソ「じゃあ僕からvV「「「やめろ変態♯」」」

『抱きつくぐらいなら平気「「「そういう意味じゃないんだよ(ですよ)コイツの場合」」」

名前君が解っていないってわかっててやってるでしょヒソカさん。
後ろではならどういう意味なんだと首をかしげる名前の姿があった。




おまけ
深夜0:29

ヒソ「ね、もしかしていつもこう?」
セバ「そうですよ?」
ヒソ「僕がこんな事をいうのもあれだけど・・・
普通さっきまであんな事言っていた男に一緒に寝ようって誘うかい?
男が四人、周りにいるのにこんなに無防備に寝てるしさ、
純粋というか天然というか…どちらにせよこっちが参っちゃうよ」
セバ「…貴方の口からそんな事が出るなんて以外ですね。
それだけ信頼してくれてるんですよこの方は。
私達も色々と“普通”ではありません。頭も切れますから、この子も気づいているでしょう。
それでもこの子は信頼してくれる。
だから無防備になられるとどうしても守りたくなってしまう…
ここにはそんな似たもの同士が集まりやすい…」
ヒソ「ふーん◆」
カグ「だからあんたも手が出せなくて戸惑ってんだろ?」
セバ「起きていらしたんですか?」
カグ「寝てんのは
キョウ「名前だけだよ」
ヒソ「警戒…してるのかい?」
カグ「してないと言えば嘘になるが、
    まぁ、もういいだろオヤスミィ〜」
キョウ「・・・・・・zZzZ」
ヒソ「は?」
セバ「言ったでしょう?似たもの同士信頼しているから寝れるんですよ(にこ」
ヒソ「・・・・・・」

“似たもの”の中にこの方も入っているんですけどね。


あとがき
番外編 とりあえず無理やりっぽいですが擬人化を書いてみました。理由? 書きたかったから(笑)
外見設定は設定にて。皆様のお好きなように考えてもらっても結構です。

お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、ほとんどのメンバーは異常な能力の持ち主です。
それゆえに幼少時代は気味悪がられたりしたんではないでしょうか。
主人公も同じく、昔は…。今は本人も隠してますし、理解してくれる人たちもいます。
ただヒソカのまともな部分を書きたかっただけなのに(え)
ギャグからシリアスっぽくなりましたが、基本ギャグですこのサイト。


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