朝礼も終わり次の授業のことを山本に聞こうとしたら名前の回りに人だかりができた。


「苗字ってどこから来たの?」「彼女いる?もしかして彼氏?」「苗字の両親ってなにやってる人?」「好きな色ってなに?」「ファンクラブ作ろうと思うんだけど」「こっちに昔の友達っているのか?」「今どこに住んでるの?」「付き合ってください!」「好きな食べ物何?」「部活なにか入るのか?」「なんでこんな時期に転校してきたの?」「名前って読んでいいか?」「シャンプーなに使ってる?」



転校生特有の質問攻めにあっている名前。


山本「(助けたほうがいいか?ι)」

ガタンッ


山本が止めに入ろうとすると、いきなり名前が立ち上がり顔を上げ質問を投げ掛けた人達を順々に見渡した。



『前は新潟にいてその前は青森。日本を転々としてたけど時々外国にも行ってたよ。今回はずっといれそうだからよろしくね!彼女はできたことないな、彼氏なんかいないよ(笑)両親は苗字流の華道の家元。講師なんかもやってるけど、最近は展示会とか国際関係が多いかな。色は何色でも好きだけど、黒が一番好きかな。ファンクラブ作るの?その人の事好きなんだね。ちゃんと承諾得てからにしなよ?年上の幼なじみがいるよ。今はその幼なじみのマンションに居候中で二人暮らし。ごめんね今日は早めに帰って晩御飯作る約束だから買い物ならまた今度付き合うよ。好きな食べ物は…和食かな、お菓子も好きだよ。家事全般するつもりだから部活には入らない。この時期になったのは丁度冬から続いてた両親の仕事が終わったから。好きなように呼んでもらってかまわない。シャンプーは…幼なじみのを使ってるから今度見てくるね。』


一同「「…(ボーゼン)」」


『これでよかった?///(ニコッ』

一同「「ありがとう!!///」」



始業のチャイムが鳴り、名前もしっかりと答えてくれたので、出来ていた人だかりが一斉に席へと戻った。


山本「苗字ってすげぇのな!!一気に言えてたぜ?俺だったら質問も覚えきれねぇよ」

『何回も転校を繰り返してるから似たような質問されて、なれちゃってさ』

山本「いや、それでもスゲーよ」

『えへへ///ありがとう』

山本「(やべぇ、可愛い///)」


そして一時間目が始まり、名前はまだ教科書を持っていなかったので山本に頼み机をくっ付けて見せてもらっていた。



山本「それじゃ見えねぇだろ。もっとこっち来いよ」

『ふえっ(顔が近いっ///)』


山本は嫉妬や羨みの視線の中、優越感を感じていた。
名前はそんな視線を感じる余裕はなく、顔が赤くならないようにと頑張っていた。(実際赤くなっているが)




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