連れてこられた先は屋上だった。見渡しもよく風も吹いていて気持ち良い。フェンスもあり生徒が自由に出入りできるようになっているが、そこには誰一人いなかった。


山本「大丈夫か」

『え?』

山本「あんなにひっきりなしに質問されちゃ疲れるよな。でもみんな苗字と仲良くなりたくてだから…その。
嫌いにならないでくれな?」


『(なんか…山本かなんで人気があるのかわかった気がする…)うん、大丈夫。たしかに疲れたけど、嬉しかったし。いつもは自己紹介してもまたすぐに転校だったからちゃんと答えてなくて、今回張り切っちゃったっていうのもあるしね。僕も早くみんなと仲良くなれるように必死だったかも』

山本「そっか。よかった!苗字ならすぐクラスの奴等と馴染めるぜ?」


そう言って山本君は笑って頭をグシャグシャと撫でてくれた。

『ありがとう。山本君優しいね!』

山本「…山本君ι…」

『?』



爽やかな笑顔が苦笑いへと変わり撫でてい手も頭の上で止まってしまった。
訳が解らないでいると山本君が両肩を掴み僕の目線に合うように屈んだ。


『(だから顔近いって///)』

山本「なぁ、その“山本君”ってのはやめてくんね?他人行儀だしさ、もっと苗字にはフレンドリーに呼んでもらいてぇな」

『じゃ、僕のことも名前って呼んで?武(たけ)くんって呼んでいい?』

山本「アハハ!それでいいぜ!名前ってホント面白いのな!」


名前のいきなりの申し出に山本は驚いたが名前が喜んでいるので嬉しかった。



『武くん♪武くん♪』

山本「っ///(可愛いっ)」


一瞬そのままキスをしてしまおうかと考えたその時、名前が寄りかかっていた出入口のドアが開いた。


ツナ「あ、ごめ…………」

『…?』


ドアを開けた茶色い髪の小柄な少年が目の前の名前を見て固まった。


ツナ「っ///////」

『え?////』


いきなり赤面した相手につられて名前も赤くなった。


ツナ「(うわっ///ホントに綺麗な子だなぁ///どうしよう俺凝視しちゃったよ。変な奴って思われたかも|||)」


獄寺「おい、テメー。十代目が通れないだろ!そこを退きやがれ!」

ツナ「(余計印象悪くなっちゃったー|||)」


ツナの後ろから獄寺が名前に睨みを効かせていた。


『あ、ごめん気付かなくて』

ツナ「う、ううん。そんな…(獄寺君の睨み付けが効いてない!?)」

山本「お、ツナ達も来たのか!」

獄寺「テメーが勝手に先行ってたんだろ」

『ごめんなさい、それ僕のせいです』

獄寺「ぁあ゛?」

山本「名前のせいじゃないって。俺が勝手にしたことだし」


『それでも、僕に気を使ってくれたんでしょ?だから武くんを怒らないでください』

ツナ「そうだったんだ(武くん?)、苗字君の周り凄い人だったもんね(そりゃもう埋まって見えないくらいι)山本が連れ出してくれたんだ」

獄寺「ちっ///十代目の優しさに感謝するんだな」

『うん、ありがとう十代目!』

ツナ「いやι(めっちゃ素直ー!)

山本「立ち話もなんだしさ、奥に行かね?」

ツナ「そうだね、僕たちは自己紹介もまだだし」


四人はフェンス近くの広い所へと場所を移した。




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