正宗「あーーー完璧に逃げられた・・・」

美羽「こりゃ本腰入れて捜さなきゃだわ・・・」

『やっぱり難しいですね』

正宗「その前にちょっと色々聞かせてよ 巧美所長って家飛び出してこの街に来たの?」

恒「あれ 知らなかったんですか?」

正宗「俺らがこの探偵事務所入ったときにはもうあの人と箟はいたからなァ そんな過去があるのも知らんかった」

『僕は巧美さんが所長になってから美国事務所のほうから来たので過去については何も・・・』

恒「兄さんがウチを出ていったのは6年ほど前です。
多分・・・長男としてかた苦しい実家を継がなきゃいけないのが嫌だったんでしょう。
今までの人生を捨ててでも自由が欲しかったんだ・・・」

『恒さん・・・』

正宗「・・・そこまで兄貴の気持ちがわかっているのに なぜ君は彼をつれ戻そうとする?」

恒「兄さんがいなきゃ俺が家を継ぐはめになるじゃないですか」

正宗「すがすがしいくらいに自己中心的なんだな君ら」

『やっぱり兄弟だ』

恒「あと大好きな兄さんがここに来ていると聞いて矢も盾もたまらず」

美羽「つけたし臭いつけたし臭い」

正宗「―――恒くん 君が所長を捜していた6年間で彼はうちの事務所になくてはならない存在になってしまった」

『今の僕たちにはあの人の能力が必要なんです』

正宗「無事も確認できたことだしこのまま・・・帰ってもらうわけにはいかないだろうか・・・?」
恒「・・・兄さんは・・・貴方たちにとっても大切な人なんですか・・・?」



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