10ぺーじ。
案の定。
我々国はXX国に対しシノの引渡しを要求し同意を得た。其の上同盟の延長まで行って、XX国は大変良い思いをした事だろう。
然し我々国側も其の結果に満更でもなくて。
「かぁわいいめう〜!!」
ギュゥ、と。
外交官オスマンがメロメロになって抱きついているのはシノであった。
長くて量の多い金髪はメイドの手により綺麗に整えられ耳の上に二つに結ばれている。洋服もドレスチックなワンピースで華奢な彼女の体型には少々大きいようだったが似合っている事には違いなかった。
シノは晴れて我々のもの。
グルッペンはそう思って此の先の彼女の将来を想像していたが、一方シノはと言えば今のこの状態すらもあまりよく把握できていないようであった。
オスマンに抱きつかれながら混乱しているシノに気付いて誰かが彼女の名前を呼んだ。
するとシノはピクリと犬のように反応して声の主へ駆けていく。
引き離されたオスマンが見据えた先に立っていたのは、緑のパーカーが良く似合うゾムであった。
「えぇー! 何でゾム懐かれてんのー!!」
「さぁ、俺もよーわからんけど最初に会ったからちゃう? あ、其れ言うたらグルッペンもか・・・でもグルッペン顔怖いし」
「其れは納得めう」
「何やお前ら二人揃って。 誰が顔怖いじゃボケ」
「キャー! マジ○チおじさんよー!!」
「こらゾム! シノちゃんの前でそんな言葉使わない!」
「ごめんめう〜」
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