9ぺーじ。
「俺は、グルッペン。 君は?」
彼女に伝わるようにと極力丁寧に、ゆっくりと話す。
するとシノは理解したのか初めて、声を発した。
「・・・シノ。シノ=ベトロング・・・」
「そうか。 じゃあ、シノは、何処から来たんだ?」
「・・・XX、ぐるっぺん、殺す、言うとおり、殺す」
片言ながらも応えたシノに、隣に居たゾムは顔を顰めた。
XX国。シノの経歴にもあったように其処は彼女の故郷であり、彼女をアサシンの道へと進ませた闇深き国だ。そして其処は我々国と、同盟国であった。
然しグルッペンはそんなシノの発言を聞いてニヤリと悪そうな笑みを浮かべてゾムに呼びかける。ゾムは既に何を言われるかなど分かっていながらも何だと受け応えすれば案の定彼は言った。
「XX国、俺達を裏切ったと見て粛清せねばならん・・・が、一つ提案を持ちかけようと思うんだ。
国を助ける代わりに、俺達はシノをもらう。と」
「・・・ま、えぇんちゃう? 結果丸見えな取引やけど、逆にそれならトントンからも許可降りるやろうし」
「だよな! という事で俺は早速トン氏に言って来るゾ! ゾム、シノを頼んだ」
「あー、おん。 早めに帰ってきてなー」
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