11ぺーじ。
其れから約数日が経過した。
シノは過保護とも言えるオスマンと、彼女が最も懐いているゾムと行動を共にする事が多かった。然し未だに食事や入浴時はメイド達と一緒であり幹部らと同席と言う事は無かった。理由としては様々だが最も大きかったのはオスマンが言った言葉だった。
欲望の塊みたいなあいつ等をシノちゃんに近づけるのはまだ嫌めう〜!!
俺は其れに激しく同意し、食事の場に彼女を呼ぶ事はまだ暫く先にしようとなったのだ。
そんな中、シノはしんぺい神から検査を受けていた。
身体検査である。
身長体重体力測定に病気アレルギー等。
「目立った外傷もないし酷い事はされてなかったんやねぇ。 アレルギーも無いし病気も無い。年齢は14歳なんやねぇ、まだまだ育ち盛りやな。 身長は148で、体重が・・・あーちょっと軽めやな。 腰も細かったし色もよろしないから寝る事とご飯はちゃんと取るようにせななー」
「・・・・・・ご飯、食べる」
「ん?シノちゃんご飯好き? 一杯食べてる?」
「好き。 ご飯、食べてる」
こちらにやってきてから毎日通うしんぺい神との会話はもうスムーズで、片言ではあるが受け答えはお手の物。元々言語が一切喋れないというわけではなく難しい言葉を理解し難いだけであって、児童程度の言語能力は備わっているようであった。
しんぺい神はご飯、ご飯と嬉々として足をプラプラさせているシノに微笑みかけた。
グルッペンからアサシンが一人加わったから暫くは入念な検査をと頼まれた際には殺されたりしたらどうしようなんて考えていた程なのに、こんな様子を見るとそんな心配も杞憂に変わった。
アサシンだとは言うけれど、シノは子供だ。
子供らしい一面を見せるシノが、しんぺい神にとって癒しとなっていることに、彼女自身は微塵も気付いてはいなかった。
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