12ぺーじ。


「・・・・・・これ、不明」



「どれどれ・・・・・・ あぁ、此れは”神”と読みます。 しんぺい神さんの”神”でもありますよ」



「しんぺい、これ」



「えぇ。しんぺい神さんです」



更に数日。
彼女は街の教会に居た。
其処には我々国幹部であり、子供達に勉学を教える教授でもあるエーミールが居た。
彼女はグルッペンに言われてゾムと此処までやって来た。勉強をする為に。
足を運び始めて今日で一週間と二日が経った。
エーミールは当初のシノを思い出しながら彼女を見た。

出会った頃は全くと言っていい程言葉も碌に交わせなかったのに。
子供の成長と言うのは早いものだと、感銘を受ける。

真剣な眼差しで読書する彼女は、何も知らない一般人からすればまるで人形のような美しさと儚さだ。

こんな子供に殺しなんて。
世も末ですね、とガラにも無く気持ちが深く沈んだ。



「エミ、あれ、不明」



「おやおや、難しい言葉が多すぎましたかね?」



「本、ちがう。 窓」



シノに呼びかけられて本を覗き込んだエーミールだったが、首を振りながら否定を入れたシノに疑問を抱く。すると彼女は窓、と言って彼女の目線の先にある窓を指差した。
エーミールは何かあるのかと窓に向く。



「っわッ!? な、何やってるんですかゾムさん!」



其処には窓に張り付いてシノを監視するゾムが居た
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