15ぺーじ。
訪れたのはシノが初めて入る場所。
中からは沢山の声がして、けれど其れは決してあの男達のトゲトゲした声ではない。
少しばかりの不安を隠していたシノであったが、それらはすっかり解消されていた。
グルッペンはコンコンコン、と三度。扉をノックした。すると中から聞こえていた声がピタリと止んだ。中から聞こえてきたどうぞ、という声は入室を促すものだという事はシノにも分かった。
グルッペンは扉のドアノブを掴んで、キィと音を立て開けた。
開けた扉の先に見えたのは、色とりどりの服を着て、髪をして、目をしている男達。
けれども彼等は何処か幸せそうに笑っていて、シノはなんだか背中がむず痒くなった。
「さぁ、お前ら。 待たせたな」
「ちっす! さっきぶり、シノ。おいで〜!」
男達の中に紛れるゾムがそう言った。シノはゾムのことが大好きだ。
何故ならば最初に出会った上に強くてかっこいいから。
シノは一目散にゾムに駆け寄ってゾムの開いた腕の中に突進した。
ゾムは其れを易々と受け止めて、抱き上げる。
「え、めっちゃ可愛いやん! あ、僕鬱ですぅ」
「えらいゾムに懐いとるんやなぁ!! 俺、コネシマ。シッマでええで!」
「ずるいめう〜俺んとこも来てほしい〜! あ、俺シャオロンやで。 よろしくなー」
「先輩うるっせ・・・あ、僕ショッピっす。 よろしく、シノちゃん」
「お、おぉ・・・ホントに何時の間にやら居たんだね・・・ ひとらんらんです、ひとらんとか、らんらんとかって呼んでね」
「ゾムが抱き上げてるせいで顔よぉ見えへんけど、俺ロボロやで。 よろしく、シノちゃん」
「ん、俺はあんまり此処にいること無いんだけどね。 兄さん、って呼ばれてます。 よろしく」
「・・・子供って言うてたから心配やったけど大人しい子でよかったわ。 トントンやで、よろしくな」
「・・・・・・シノ=べトロング。 よろ、しく」
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