17ぺーじ。




「シノ=ハフノン。 希望の意だ。 どうだ?」



「・・・希望、どうして?」



グルッペンがすぐに打ち出した新しい名前にシノは首を傾げた。何故希望なのか、その理由が知りたくて。
するとグルッペンはあぁ、それはと言葉を紡ごうとした。が、それは横取られてしまう。



「そりゃあシノちゃんは女の子でかっわええし、癒しやん?」



「聞いた話だとグルッペンの後ろ取れるくらい暗殺力に長けてるんでしょ? 将来有望、って感じかな」



「おー、そうそう。 そういうことやで、シノ」



鬱先生とひとらんらんがそう言ってグルッペンが其れに同意した。
シノは理解した、とコクリと一度頷いた。
決まりだ、と言ってグルッペンは立ち上がる。戸籍の申請をしなければとトントンが真っ先に出て行けば、其れに続いて一人、また一人と仕事だなんだと部屋を去っていった。
取り残されたのはグルッペンと、ゾムとシノ。



「さてと・・・ これからどうするか。 シノ、何かしたいことあるか?」



「・・・? 言われた事、するだけ」



グルッペンの言葉にそう返したシノに、ゾムは顔を歪めた。
XX国での扱いのせいか、彼女は自ら行動を起こす事はしない。促されたから、許可されたから其れを行うのであって、そうでない限り彼女は何をしたいとか、何がほしいとか一言も言った事がなかった。
だからこそ彼女は今も言葉を待っている。自由は悪い事じゃないと教えなければならないけれど、今日はとりあえずとゾムがシノに言った。



「じゃあ俺とちょっと街でも出るか!」



「うん、ゾム、いく」



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