20ぺーじ。
パフェと、ゾムから分けてもらったご飯を食べて、二人はファミリーレストランから出た。
ゾムは既に次のことを考えていて、彼女を連れて行くのに最適な場所とは何処だろうと悩んでいた。
一方シノはキョロキョロと辺りを見回す。
見慣れない町並みに、服装に、初めて見る柔らかそうな目に。
彼女は困惑していた。ここに来てからわからない物だらけで、どれもこれも興味深い。
今度教授に色々聞いてみよう、シノはそう心に留めて、止まったままのゾムに目を向けた。
「ゾム、次?」
「んー、待ってな。 うーん、何処行きたい、って言ってもわからんもんなぁ・・・」
結局埒が明かないのでゾムはインカムをオンにして、ある人物にコンタクトを取る。
ツーツー、という機械特有の音が数回鳴り、インカムの向こうで目的の人物が気だるげに返事した。
「あ、大先生! ちょっと聞きたいことあるんやけど」
「何や、ゾムさん。 今から僕女の子らとデートで、」
「シノの事なんやけどぉ」
「何や言うてみ」
流れるような手のひら返しにゾムは思わず苦笑を零す。其の様子を見ていたシノは不思議そうに首を傾げたが、誤魔化すようにゾムは彼女の頭を撫でた。
「あんなー、シノくらいの年頃の女の子って何処連れて行くのが正解?」
「んー・・・・・・エミさんが言うてたけど学ぶ事は好きらしいで。 大人しいし、図書館行ってみたら?・・・あ、ゾムさんが平気ならな」
「其処までガキちゃうわボケ」
- 20 -prev | next
[Bookmark]
[list]
[top]