24ぺーじ。
ひとらんらんは早起きだ。
彼は此処、我々国に来てから家業であった農業を始めた。
毎朝花や野菜に水をやって、何時しかゾムが拾ってきた犬が切っ掛けで動物まで飼い始めた為エサやりや掃除をして。其の時間が何とものんびりしていて、マイペースな性格のひとらんらんにとって一番好きな時間だった。
だが、今日はそんな朝に、小さなお客がいた。
綺麗に咲いている花をしゃがんでただじっと見つめているシノ。
しゃがんでいる為地面に長い髪がついている事に気付いているのか否か、然し彼女はただ花を見つめていた。
そんな彼女にひとらんらんは声を掛ける。おはよう、と。
「おはよう、らんらん」
「早いね。どうかした?」
「おはな、見えた」
「態々花を見に、こんな朝早くに起きたの?」
マスクをずらしてそう尋ねれば、彼女は少しだけ俯いた。
違うの?と聞けばシノは言う。
「どうぶつ、いる。 聞いた、ゾムから…」
「あぁ、動物も見たかったのか。 じゃあおいで。 エーミールに変わって、特別授業してあげるよ」
「うん、楽しみ」
- 24 -prev | next
[Bookmark]
[list]
[top]