26ぺーじ。


「うーん……やっぱりちょっと長すぎるよなぁ。 シノちゃん、髪の毛ちょっと切らへん?」


何時も通り、オスマンに髪の毛を整えられていると、シノは彼にそう言われた。
シノにとって、髪はそこまで大事なものではない。
髪は女にとって命、なんて言われていることなど微塵も知らないシノはオスマンの言った通り、髪が長すぎて邪魔だと思っていたところだったので、素直に肯定した。

オスマンはそんなシノの様子を見て、嬉しそうにする。
そして用意していた鋏を握って言う。


「じゃあシノちゃん、じっとしてるめう〜」


「うん」


シノは言われた通り正面の鏡をただじっと見つめて静止した。

オスマンは一応用意していた新聞紙を敷いて、順調に彼女の髪を切っていく。
膝裏程にまで伸びていた髪はオスマンの手により腰程にまで切り揃えられていく。

暫く。


「はい、出来ためう!」


そう言ったオスマンの声にピクリと反応して、シノは振り返る。
オスマンは彼女の髪を一束掬って彼女に見せてみた。


「ほら、短くなった! 此れでストレートにしてても地面につかない!」


「めう、ありがとう」


「どーいたしまして! じゃあ今日はこのまんまで行こか」


「うん」


シノは肯定して椅子から立ち上がった。
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