35ぺーじ。


戦争に勝利したと言えど失ったものは大きく、そして大量の書類が舞い込む。
何時もは書類仕事を投げ出すコネシマもシャオロンも、戦争の後処理だけは真面目に取り組むほどの量だ。

そんな中シノは何か出来ないものかと考えた。

自分だけ何もしないのは嫌だ、と思ったからである。

だから先ずは食堂に向かった。
食堂にはメイドがいて、シノを見るなり昼食は未だだという。シノはそんなメイドに首を振った。メイドが不思議そうな顔をしたので、シノは言う。


「みんな、おちゃ、入れる」


「あぁ、幹部の方々にお茶をお出ししたいのですね! お手伝い致します」


シノはメイドの用意してくれた土台に乗って、ポットなどを並べていく。

以前オスマンが紅茶を用意する様子を見ていたので、彼女は見よう見真似で行動した。
お湯を沸かして其々のカップに紅茶を入れる準備をすれば、メイドは感嘆の声を上げた。

手伝うと言っても、する事は無さそうだ。
と、メイドは下がった。そんなメイドの行動を不思議に思いつつ、シノは手際よくお湯を注ぐ。ポットから湯気と共に柑橘類の香りが漂う。

確かコレは、レモンティー。
シノはクンクンと匂って再度確認し、トレイにポットとカップを載せた。然し自分ではどうにも持てそうにないと思い、メイドに言う。


「料理、運ぶ・・・・・・くるま? ほしい」


「えっと・・・あぁ、ワゴンですね! 今すぐお持ちします!」


「ありがとう」
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