38ぺーじ。


とことこと急ぎ足で廊下を歩いていくシノ。
彼女は珍しく寝坊してしまった。
何時もは皆よりも早い時間に起きるのに、何故寝坊したのかと言うと悪夢を見たからである。悪夢は、今まで殺してきた人間が一人一人出てきては自分をナイフで刺していく。そんな夢に魘されて、汗をかきながら起き上がったのがつい先程。
とっくに朝食の時間を過ぎているのもそうだけれど、彼女は着替えもせずに食堂に向かう。

キィ、と扉を開ければ、中に居た人物らは一斉に此方を向き声をあげた。


「あ、シノちゃんおはよう! どうしたん? 今日遅かったなぁ?」


「・・・・・・おこらない、?」


「ん? 怒る? 何で?」


「って言うかシノ顔色悪いで! 汗もかいてるし、調子悪いん!?」


「え、シノ病気か!?」


「コネシマ五月蝿い」


シャオロン、トントン、ゾム、コネシマ、鬱先生。
皆が皆シノを心配して声をかけた。シノはそんな彼らの温かさに、先程の悪夢を重ね合わせて、ぽろり。

全員がぎょっとする。
何故なら、シノが大粒の涙を流したからである。


「シノちゃん!? 何や怖いことでもあったんか!?」


「大先生がいらんことしたんか? コネシマが五月蝿かったんか!?」


「何でやねん!!」


「ッ・・・ち、が・・・・・・」
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