39ぺーじ。


「落ち着け、シノ。 何があったのか、教えてくれ」


一番遠い席にいたグルッペンまでもが態々シノの元に歩み寄ってしゃがみ、彼女の肩を掴んだ。シノはゴシゴシと服の袖で涙を拭ってから、グルッペンに言う。


「怖い夢、見た。 わたし、殺した人、皆・・・わたし、殺すの」


俯きがちにそういったシノに、グルッペンはそうか、と声を零し、優しく彼女を抱き締めた。ぽんぽんと背中を軽く叩いてやれば、シノはギュッ、とグルッペンの服の袖を掴む。
そしてシノは、珍しい事を言う。


「今日、だれか、いっしょ、居て・・・?」


こわい、から。
そう言ったシノに一同は顔を見合わせ、俺だ俺だと手をあげる。
そんな様子にグルッペンやトントンは苦笑いしたが、シノにとってそれはとてつもない安心感があって、グルッペンの腕の中で微かに笑った。

結局今日は、ゾムとショッピという変なコンビがシノといることになった。
それを聞いたコネシマはショッピに駄々をこねていたが、ショッピはそれを無視していた。

シノをつれて、彼らは中庭へ出た。
すると其処には綺麗な花が沢山咲いていて、シノは小さく感嘆の声を漏らした。
そんな様子にゾムは笑う。ショッピはと言えば少し離れた場所に一人で行って、しゃがんで何やら手を動かしていた。


「ゾム、ゾム、これ、なんていう?」


「んー、ごめんなぁ、俺花はからっきしやねん」


「・・・・・・意外、ゾム、知らない、ある・・・」


「えぇ? そりゃ人間何でも知ってる奴なんかおらんもん!」


「・・・・・・しょっぴ、しょっぴ」
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