41ぺーじ。


「そろそろ、シノの処遇について厳密に取り決めたいんだが・・・」


朝一番に総統室に呼ばれたトントンとオスマンは顔を見合わせた。
彼女をこの国に引き入れたは良いものの、その処遇については今まで一切触れていなかった為、彼らは悩ましげな声を上げた。
彼らとしては彼女をこの城に置いて現状維持したいところなのだが、如何せん問題が生じる。

性別と、年齢。

知識は速いスピードで蓄えている為問題は無いであろう。然し性別と年齢はどうしようもない現実。彼らは眉間にしわを寄せた。
国民に受け入れられるか、という問題以前に彼らには不安でしかなかった。

あの歳で女で軍兵。何時危険に晒されるか分からないからこそ、我々は彼女をただの一国民にすべきなのでは、と。

そうやって悩んでいた彼らの元にノックの音が鳴る。部屋の主であるグルッペンが返事をすれば、入ってきたのはゾムだった。

ゾムはいつもに増してニコニコしていて、グルッペンは顔を歪めながらも用件を聞く。

すると彼は言ったのだ。


「シノの件なんやけど、そんなに心配することないで」


「・・・聞いてたのか?」


「偶々聞こえてん。 それより、アンタらが悩んでる件、それ杞憂ってやつや」


「どういうことや?」


「言ってなかったけど、この前の対XX戦で城内まで入られてたやん? でも全部ホールで止めた。 皆それやったん俺やと思ってるけど、実は俺じゃないねん」


「・・・・・・まさか、」


「・・・あれやったん、シノやねん」


ゾムがニヤリと笑ったのに、グルッペンらは目を見開いた。
そういえば忘れていた。

彼女が凄腕暗殺者だったという事に。
その事実を思い出したグルッペンは、口角を上げた。
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