6ぺーじ。
シノ=ベトロング (14)
XX国生。
親族不明。
幼少期より過酷なスラム街での暮らしをしていたが後に政府に買われ、政府直属の暗殺者となる。スラム出身の為義務教育は受けておらず、知能レベルが低いと見られる。
暗殺者としての腕は確かで、此処数年間で100人以上の暗殺を謀っている事は確かである。
金髪碧眼とXX国ではあまり見られない容姿をしている為、両親共々政府に抹殺された可能性もあるとの事。
その他詳細は一切不明。
随分と闇深い。然し其れがまた俺の心を揺さぶった。
やはり、あの子は我々と共に来るべきである。私が見抜いたのだから、間違いなどないのだ!
金髪の男、我々国総統グルッペンは自身有り気に笑って、目の前で不思議そうに首を傾げる彼女を見つめていた。
暫く。
少女、基シノは退屈そうに足をぶらつかせているだけだ。
然し其れも一変。ガラガラという音と共にキッチンから現れたのは緑色のパーカーがトレードマークのアサシン、ゾム。ゾムは嬉々とした表情でそれらを運び、彼女の真横で停止した。そして此れでもかというほどのスピードで机の上に置いていく。シノは其の光景を驚きも見せずにただじっと見つめていた。
ゾムは全て並び終えればふぅ、と一仕事終えたかのように溜息を付いた。
そしてかぶっていたパーカーを剥ぎながら言う。
「んじゃ、たんと食べてな!! 食いすぎで死ぬってなるまで!!」
相変わらず、食害ゾムである。
と、グルッペンが苦笑いしているにも関わらずシノは目の前に置かれたフォークとナイフを見て目を輝かせた。
言葉は話さないが、ゾムに投げ掛けられた瞳が何を尋ねようとしているかなど聞くまでもなかった。
此れは私が食べていいものなのか。
「勿論食ってええで! 君に食べてもらうために作ってもらったんやから!」
- 6 -prev | next
[Bookmark]
[list]
[top]