十四話


「えー皆さま。本日はお集まりいただき、ありがとうございます!」

「建前はええねん、はよやろや!」

「はい。というシャオロンくんの意思も尊重して……花火じゃおらぁ!!」


──今日の夜八時、学校に集合。
そう言われて来てみれば、なんだこのカオスは。そう言いたくなる。

社会部メンバー全員が集まるグラウンドで、そう宣誓したロボロさんを筆頭にそれぞれが手持ち花火に火をつけていく。私もあっという間に巻き込まれ、ゾムさんに手持ち花火を握らされ、シャオロンさんが花火の先端に火をつけた。

ぶわ、と花火の名に恥じぬ勢いと美しさを咲かせたそれにわぁ、と感嘆の声をあげるもはっと意識を戻した。

花火の勢いがなくなったので用意されたバケツにそれを放り入れ、傍で煙草を吸いながら見守っていた兄さん先生に駆け寄った。


「あ、あの! いいんですか!? 学校で花火なんて……」

「あーええよええよ。俺おるし。後で片付けちゃんとするんなら文句もあらへんし」

「そ、そうですか……?」

「そうですよ。ほら、明石さんも遊んできぃ」


ほれほれ、と背中を押されてしまえば行くしかなく、私もまたやけくそになりながらチーノの持ってた花火を奪い取り火をつけた。


「わわ、これめちゃくちゃ綺麗!」

「あー!! 俺の花火横取りとか、先輩酷いっすよ!!」

「取られる方が悪いんですぅ」

「くっそー……!」


ぷんすこ頬を膨らませながら私が奪い取ったものと同じものを手に取ったチーノもそれに火をつけ、わいわい楽しんでいる。そんな中、ショッピくんの姿が見えないな、とぐるりと辺りを見渡してみると、校舎側の花壇に腰掛けて線香花火を楽しんでいる姿があったので、私も今の花火が終わったら行こうと考えた。
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