十六話


昨日は楽しかったなぁ。シャオ先輩がコネシマ先輩のケツに花火刺そうとしたとこなんか、もう最高だったし!

そんな言葉にうんうんそうだね、と頷いてみるがどうにもそのせいで寝不足な私は頭がぼんやりとしか働かない。ショッピくんも大きく口を開けて欠伸をしているし、昨日は随分夜まではしゃいでしまった。うちの親は放任主義だから特にお咎めはなかったけれど、それでもガン無視されるのも心に来るというものだ。

また今日も朝から3人で学校へとやって来たわけだが、今日は廊下の途中で私が立ち止まる。


「ごめん! 今日は、美術部の方いくね」

「え…… ああ、そうなんすか。絵、描くんすもんね」

「煮詰まったら社会部の方にも顔出しに来てくださいね! 昨日の写真、現像したやつ渡したいし!」

「うん、ありがと。んじゃね」


右と左でショッピくんとチーノとは別れ、美術室へと足を向けた。

窓から差し込む日照りにうんざりしながら教室を訪れるが、やはり今日も誰もいない。けど扉が開いているので顧問は来ているらしい。……どうせ私しか来ないのに。


相変わらず直っていないクーラーを睨みつけながら、大きな扇風機を自身の気に入る場所まで運ぶ。良い位置取りができたら電源をつけ、今度は画材を移動させた。


真っ白のキャンバスや筆、絵具、水入りバケツ……


「テーマは輝くもの…… 絶対、良いのが描ける、気がする……!!」
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