04
──同窓会当日。
今までの会全て欠席をしていたことも相まってか、大して話したこともないような同級生たちに嫌な程話しかけられ既に疲労困憊。
それでも今日の本来の目的を思い出しては、そんな名も知らぬ他人を押し退けて彼女の姿を探した。
ネットニュースやMVに映る彼女は昔と変わらぬ太陽のような笑顔に、少し色素の薄い髪。零れ落ちるんじゃないかというほど大きな瞳に少しきりっとした眉。
そんな彼女を探して会場中を歩き回るけれど同窓会が終わるころになっても終ぞ会えることはなかった。
今思えば当然だ。大人気の歌手が同窓会に来れるほど暇だと思えない。そんなことも連想できないほど必死な自身に思わず恥ずかしくなりながら帰路に着く頃。
傍を歩いていた、小6の頃同じクラスだったような気がする女性らがこんな話をしているのを耳にした。
小学校の裏手にあった公園、良く遊びに行ったよね。
──「もし、将来わたしたちが離れ離れになっても、会いたいと思ったらここに来て。10年後でも、20年後でも、わたしきっと待ってるから」
「ぐるくんのこと、ずっと待ってるから!」
- 5 -preb | next
[Bookmark]
[list]
[top]