目を覚ますと、木目の天井が目に入った。



起き上がってあたりを見回すと、わかったことが2点。



1、この部屋の広さは12帖であること。
2、ここは平屋であること。



部屋から見える大体の骨組みから情報を出したって、少ない上にどうでもいいものしかない。3人の男と理解できない内容の話を思い出してみる。



「そうだ……私……あと、ここだ……?」



自分の身体にどこにも異常がない事を確認する。
外傷も特に見当たらないし、なにもされてないらしい。




「審神者さま、お目覚めですか?」




少し高めの声が聞こえると、するりと部屋に入ってきたのは隈取りの模様が顔にある狐だった。



状況をまだ理解出来ていない私に、こんのすけ。とぬいぐるみみたいな狐は名乗る。



狐がホログラムだってことも、喋ったことも、こんのすけが人名ではなく狐名だったことも、ここに連れてこられた理由も、これからやらなくてはいけないことも、全てに驚いた。



他学科のレポートの話でも聞かされているような気になったが、こんのすけの必死さにこれが事実なのだろうと漠然と思った。



私は審神者になり、敵を倒さない終えないと元の暮らしには戻れない。



男が言っていたが、拒否権と言うものはないければ、逃げることもできない。




悲観して泣く程、私は弱くもない。




それなら、やるしかない。




「私は…みょうじなまえ。わからないことも多いですが、よろしくお願いします」



はい!主様!と大きく返事をした狐の目は、嬉しそうに細くなっていた。




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