「あるじさーん!!!!!」
いつもは「廊下走ったら危ないよ」って注意する側の堀川君が廊下をバタバタと走ってきた。
「あれ、堀川君じゃない。どうしたの?」
「これから洗濯しようと思ったんですけど、兄弟が被ってる布を離してくれなくて…。それで主さんに助けを求めに来ました」
「なるほど、まんばちゃんどこにいるの?」
「僕達の部屋です」
「わかったよ。剥がせたら洗濯部屋に持っていくから洗い始めてていいよ」
「ありがとうございます!!!」
堀川君は先に他のものを洗濯しに、私は堀川派のお部屋に行くことにした。
*
「…まんばちゃん」
「嫌だ」
そんなに嫌そうな目をしないでよまんばちゃん。
「まだ何も言ってないよ」
「この布脱げって言うんだろ!!写しには汚い布がお似合いだから俺は脱がないからな!!!」
「脱いで、洗濯しないと布臭くなるし、そしたら山伏さんも堀川君も嫌な思いしなきゃいけないんだよ」
「…うっ」
兄弟が嫌な思いする、って言った瞬間、まんばちゃんは苦虫を噛み潰したみたいな表情を見せた。
私はその隙に、
「…取った!!!」
まんばちゃんの布をひっペがした。
さらさらとした金色の髪に、海みたいに綺麗な青い眼が姿を見せた。
「やめろ!!」
「これは洗うからね」
「い、嫌だ……俺の布…」
犬かな?ってぐらいかわいい目を向けてくる。
これはずるい、甘やかしたくなる。
「…ちょっと小さいかもだけど、洗い終わるまでこれで我慢して!!」
私のパーカーを投げつけた。
サイズは男用のMだしまんばちゃんならいけるでしょ。
「…わかった」
私のパーカーを身に付けたまんばちゃんは、すぐにフードで顔を隠してしまったが、部屋には桜吹雪が舞っている。
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